
機力は好ムードの吉田俊彦
アクシデントに泣いた。初日9Rで絶好枠に陣取った吉田俊彦(47)=兵庫・86期・A2=はきっちりイン逃げの態勢に持ち込んだに見えたが、「1Mでターンの直前に水面から鳥が出てきたんで、とっさに避けようとしておかしなターンをしてしまった」とまさかのターン漏れ。
ただ、機力に関しては十分の手応え。「出ていく感じはないけど、しっかりターンができるので回り足は悪くない」。自らの旋回力を生かす回り足は軽快で、低調機シリーズの今節でなら優位に運べるレベル。初日にして戦闘態勢は整っている。
前期(昨年11月~今年4月)は10期ぶりにA1から陥落したが、今期(5月~)は現在勝率が7点台と完全復調。今期だけで3回優勝している上に、特に近況は多摩川、浜名湖と連続V中でノリにノッている。「前期はGⅠでボロエンジンを引いてばっかりで、どうしようもなかった。一般戦ならまだごまかせるけどね。今期はいい走りができているし、A1には戻れると思う」
まだまだ天性のスピードターンは健在で、能力に衰えはなし。このままA2に甘んじるつもりも毛頭ない。