「え、ダメなの!?」映画館にスタバを持ち込もうとしたら注意された…“ほぼ一体化”店舗で続出する「勘違いトラップ」に共感殺到、運営会社の見解は?
「え、ダメなの!?」映画館にスタバを持ち込もうとしたら注意された…“ほぼ一体化”店舗で続出する「勘違いトラップ」に共感殺到、運営会社の見解は?

「映画館の中でスタバが飲めると思ったら……」。まさかの“夢のような施設”に歓喜したものの、それはただの勘違いだった――そんなSNS投稿が大きな話題になっている。

TOHOシネマズ岡南で起きた勘違いの原因とはいったい

「この構造でスタバと映画館が別扱いなの流石にトラップ」

「スタバ買って入場しようとしたら、スタッフに注意されてめっちゃ驚いた思い出ある」

そんな投稿がX上で話題になっている。

注目を集めているのは、岡山県岡山市の商業施設「シネマタウン岡南」内にあるTOHOシネマズ岡南と、同じフロアにあるスターバックス岡山シネマタウン岡南店だ。

「シネマタウン岡南」は2フロアで構成された商業施設で、1階には洋服店や飲食店が軒を連ねているが、2階にあるのはTOHOシネマズとスターバックスのみ。しかも、両店舗はほぼシームレスに隣接しており、スターバックス店内にも映画館特有の空気感が流れ込んでいるように見える。

投稿者は、かつて同店を訪れた際、「へー、シネコンって中にスタバも入ってんだすげーなー」と思い、スタバの商品を手に入場しようとしたところ、スタッフに注意された経験を紹介した。

もちろん、映画館への飲食物の持ち込みにはルールがある。TOHOシネマズの公式FAQでも、外部からの飲食物については「お持ち込みはご遠慮いただくようご協力をお願いしております」と案内されている。

つまり、劇場外で購入したスターバックスの商品を持ち込めないこと自体は、TOHOシネマズの通常ルールに沿ったものだ。

しかし、実際の館内のつくりを見た人々からは、
「映画館に持ち込みする奴は許せないけど、これは勘違いしても仕方ないわ」
「この構造でスタバと映画館が別扱いなの流石にトラップ」
「この勘違いはもの凄く起こしそうで同情してしまう」
といった声が上がっている。

ルールとしてはNG。だが、この配置なら勘違いしてしまうのも無理はないのではないか。そうした同情の声が広がっているのだ。

また、地元の人からも、
「岡南行く人1回はこの罠に嵌ったことある説」
「何回も注意されてる人見たことあるw」
「学生時代同じトラップに引っかかって、係の人に『すいません!!!すぐ飲み干して容器捨てて来ますんで!!!』って言って、アッツアツのホットコーヒーを一気飲みしてからシアターに入って映画観たことある」
といった体験談が寄せられていた。

ポップコーンの香り漂うスターバックス

投稿者本人にも詳しく話を聞いた。

「20年ほど前の話なので詳細には覚えていませんが、スタバを手に持って堂々と入ろうとしたら、『他店の飲食物はご遠慮ください』のような感じで案内されたと思います。
自分としては、シネコン自体が市内に初めてできた時代でしたので、映画館にスタバが入っている、すごい!という感覚でした。ロビー内のスタバが“他店”という認識になく、単純に驚いたというだけです」

まるで映画館と一体化しているように感じてしまうスターバックス。そこは、通常の店舗とは少し違う空間なのだろうか。

全国のスターバックスを巡っているという20代男性に、スターバックス岡山シネマタウン岡南店を訪れた際の印象を聞いた。

「こちらの店舗は、スタバにいても普通にポップコーンの香りが漂ってくるんですよね。それと立地も相まって、勘違いしてしまうのも無理はないかなと思います。少なくとも、私が行ったときは注意書きは見当たりませんでした」

映画館の近くにあるだけでなく、ポップコーンの香りまで漂ってくる。そうなると、利用者が「映画館と一体の空間」と感じるのも自然かもしれない。

一方で、男性はこの店舗について、単なる“紛らわしいスタバ”ではなく、独特の居心地があるとも語る。

「店舗内部については、よくあるハイテーブルで横一列の充電席のようなものがなかったので、Macをカタカタやっている人はレアなのだと思います。また、座面がソフトな席も多いので、テイクアウトでささっとというよりは、意外と店内でゆったり過ごすような雰囲気でした」

映画の前に待ち合わせをする。

鑑賞後に感想を語り合う。パンフレットを眺めながら、余韻に浸る。

そう考えると、映画館のすぐそばにスターバックスがあること自体は、確かに魅力的な設計ともいえる。問題は、その魅力的な近さが、同時に「持ち込めるのでは」という誤解を生みやすいことだ。

なぜ、このような配置になっているのか。シネマタウン岡南を運営する天満屋ストアにも取材したところ、施設設計の意図について、次のように回答した。

イオンシネマでも持ち込みNGに

「当施設は、お客様の利便性向上と回遊性の確保を目的として設計されております。映画鑑賞の前後にお買い物やご休憩を楽しんでいただけるよう、エンターテインメント施設とカフェ、専門店を効果的に配置しております」

一方、スターバックスの商品をTOHOシネマズへ持ち込めると誤認するケースについては、

「現時点において、弊社には、お客様からスターバックス様の飲食物をTOHOシネマズ様へ持ち込めると誤認されたというお声や、それに伴うトラブル等の報告は届いておらず、事実は把握しておりません」

また、TOHOシネマズにも本件について見解を尋ねたが、「回答を差し控えさせていただく」との回答だった。

近年、映画館の飲食物持ち込みルールは、より明確化されつつある。

たとえばイオンシネマでは、2024年9月27日から、劇場外の飲食物について「他店で購入した飲食物のお持ち込みをご遠慮いただきます」とする案内を出している。これにより、ショッピングモール内の他店舗で購入した飲食物についても、持ち込みは控えるよう呼びかけられることになった。

ショッピングモールや商業施設の中に映画館があることは、いまや珍しくない。

映画の前に買い物をし、カフェで時間をつぶし、鑑賞後に食事をする。そうした一連の体験は、シネコンの大きな魅力でもある。

しかし基本的に映画館では、外部で購入した飲食物の持ち込みはできない。上映前に飲み物を買うなら劇場内の売店で。スターバックスのコーヒーは、映画の前後にゆっくり味わうのがよさそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

編集部おすすめ