◆体操 NHK杯 第1日(16日、東京体育館)

 体操の世界選手権(10月17日開幕、オランダ・ロッテルダム)代表最終選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表最終選考を兼ねた大会の女子2回目は、全日本の得点の半分を持ち越し、個人総合で争われ、4月の全日本個人総合選手権を初制覇した15歳の新星、西山実沙(なんばク)が、164・897点で初優勝し、22年の宮田笙子以来、4年ぶりの高校生女王が誕生した。「とてもうれしい気持ちでいっぱいです。

応援してくれたおかげなので感謝の気持ちでいっぱいです。最後の床はチャンピオンらしい演技ではなかったので悔しい気持ちもあります」と振り返った。

 2位の岸里奈(戸田SC)に1・285点差をつけてスタートした。最初の種目の跳馬で14・266点で滑り出すと得意の段違い平行棒でも13・833点と安定した演技で得点を重ねた。平均台を13・333点でクリアすると最後の床運動では、序盤にバランスを崩すミスがあったが、その後はきっちりまとめ13・066点と一度も首位を明け渡すことなく、完全Vを成し遂げた。「楽しんでできました」と笑顔がはじけた。

 まだあどけなさが残る15歳の勢いは本物だった。昨年は世界ジュニア選手権総合3位(種目別ゆか1位、跳馬2位)に入るなど頭角を現し、今年も4月の日本選手権で先輩たちを退け「日本の女王」の称号を手に入れたが、気負うことはない。大会後も練習スタイルを変えず平日一日5時間の猛練習を積み重ねて技に磨きをかけ、今大会も堂々とした演技で名実ともに日本女子の頂点に上り詰めた。

 28年ロサンゼルス五輪出場の目標を掲げ、今年を「世界で経験を積む年」と置いていたが、優勝したことで世界選手権、アジア大会ともに代表権をつかみ世界への足がかりをつくった。日本一の称号を手に、いよいよシニア世界デビューを果たす。

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