〈本人直撃〉金属バットはなぜTHE SECOND決勝で“あのネタ”を選んだ? 後輩芸人からは罵詈雑言の嵐⁉
〈本人直撃〉金属バットはなぜTHE SECOND決勝で“あのネタ”を選んだ? 後輩芸人からは罵詈雑言の嵐⁉

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』準優勝を果たした金属バット。決勝後の反響、舞台上で起きた“賞レース史上初”の出来事、盟友ヤングとの熱戦、そして決勝ネタをめぐる考察まで、友保と小林がいつもの調子で大会を振り返る。

(前後編の前編)

決勝の舞台で起きた漫才賞レース史上に残る事件

—THE SECOND準優勝おめでとうございます。決勝後「おめでとう」LINEが鳴り止まなかったのではないでしょうか。

友保 「死ね」とかいっぱいきましたよ。いやいや、また負けましたね。また負けましたよ。

—いや、順位は1つずつ上がってますよね。

友保 それで結局M-1は上がりきらなかったですからね。

—どうでしたか、例年と比べて。

友保 帰りの新幹線のイスは硬かったですね。

小林 行きより固なってた気がするわ。

—もし優勝していたらグリーン車だったんですか?

友保 グリーンです。スーパー芸能車。今回の俺らの帰りはリクライニングゼロ。

コンセントで充電しよう思たら逆に電気奪われましたよ。扱いヒドなってたな。

—何やら賞レース史上初のことを舞台上でやらかしていたと。

小林 座り込みね。

友保 タモンズとの座り込み。

—それもそうなのですが。テレビの音声ではちょっと聞き取りづらかったんですが、友保さん決勝の漫才中に体内から何か音出されました?

友保 あ、口から屁こきましたね。

—やっぱり。漫才の歴史の中でネタ中にゲップするのは賞レース史上初では…。

友保 口屁イッパツね。でもしょうがないんですよ。あれカメラに映ってたんかな? 扉開いてステージ行こう思たら、俺のとこだけ横からちっちゃい子が来てお腹チョンチョンってされたんですよ。

そりゃ出るやろ。

小林 お腹つんつんでゲップ出えへんやろ。

友保 たぶんフジテレビのしわざですね。俺らの優勝を阻止したかった。

小林 ドラクエのフーセンドラゴンやな(笑)。

—確かに賞レース史に残る決勝でした。

友保 ありましたね。(準決勝で大会史上)最高点のあと(決勝で今大会)最低点ね。そんなバカな。そんなバカな。優勝する流れやったのに。

小林 流れやったな。

友保 ビクトリーロードやったのに。

—決勝のあのネタはいつからやるって決めてたんですか?

友保 生まれた時からですかね。

小林 あれを目指して生きてきました。

—ああ……すでにゴールは決まっていたんですね。

小林 だから勝つはずなんですよね。

友保 ということは生まれた時から間違っとったんやな。違う方向行ったんや。

決勝進出した8組の寸評がとても的確でした。トットさんと決勝で闘うことなど見事的中しました。

友保 それ……誰が言ったんですか?? え、我々が??

小林 マジで何言うたか覚えてない。

—決勝直前の取材の際に確かにおっしゃっていました。

友保 自白剤飲まされたとか。

最高得点から最低点へ 芸人仲間たちも騒然

—大会を振り返ると、ヤングさんとの初戦、熱かったですね。ヤングさんめちゃめちゃ面白かったです。

友保 ヤング面白いんですよ。ちゃんとやってますからね。あれみんな気づいたんすかね。ヤンてら(ヤング寺田)のリブなし。

—寺田さんの衣装のリブなしのスカジャンですね……。

友保 お客さん気づいてたのか。

—対戦前のVTRから相当なエモい煽りでした。お二人の応援団として、「よしもと祇園花月」の元支配人の橋本修さんもご登場されていました。

友保 (出番前で)わしらちゃんと見れてないんですよ。橋本さん、元支配人じゃなくて現職の営業の肩書でええのに(笑)。結構偉なったって聞きましたよ。

出世しはったのに。

—お二人は「あえて劇場には所属せず、異端のアウトロー」というような紹介をされていました。

友保 あえてではないんですけどね。

小林 いや、あえてです。

友保 そっちのほうがええな。「オーディション落ちた」とかは言わんでええか。

小林 オーディションなんか受けたことない。

友保 ないな、ないない、なかったな。空気合わへんからって。「ここは俺たちのビクトリーロードではない」と話したと書いておいてください。

—準決勝で大会史上最高得点を出した「祝日」のネタについて、SNSではなぜか「金属バットは間違った情報を流布している! ケシカラン」といった厳しいご意見もあったそうです。

友保 当たり前でしょうお笑いなんやから。

正しいことなんか1個も言ったことない。

小林 僕のリプ欄でもずっと争ってたな(笑)。よそでやってくれ。俺によこすな。

—「金属バットは憲法記念日の件をフジテレビに強制的に言わされたのでは…」という陰謀論までありました。

小林 これはだいぶ鋭い視点の意見ですね。

友保 俺らどんだけ背負わされてんねん(笑)。

小林 確か…本戦で吉本6組ぐらいおったやろ。そのうちの誰かには言ってもらわなあかんかったんやと。

友保 自分らの力で掴み取ったネタや(笑)。

—今回のTHE SECOND準優勝で、お二人を取り巻く環境に何か変化はありましたか?

友保 マジでないですね。1個だけあったのがラブホ街歩いてたらデリヘルのドライバーから「見ましたよ」って言われました。

小林 わざわざ窓開けて?

友保 窓開けて「面白かったです~」って。マジうれしい。

—小林さんはいかがですか?

小林 とりあえず連絡の通知はすぐ鳴りやみました。5、6件来て鳴りやんだ。(メッセージが来たのは)バイトしてた時の社員さんとかお姉ちゃんとか。

—お姉ちゃんはなんて?

小林 「家族で見てたよ~」って。

友保 そっちええやん。俺(真空ジェシカ)川北から「1」って一言だけきたよ。川北的には1点やったらしいです。(9番街レトロ)京極からは「キ⚫︎ガイ」、(オズワルド)伊藤から「死ね」、(ロンググコートダティ)堂前からは「何やってまんねん」、罵詈雑言がとんできましたね。

—結構来てますね。

友保 例年よりいっぱい来ましたね。主にクレーム(笑)。

なぜ決勝であのネタを選んだのか

—後輩たちからしたら「俺たちがその後出るかもしれないTHE SECONDで……」

友保 何してくれてんねんと(笑)。いや応援してくれたんだとおもいますけどね。確かに何してんねん。

—みなさん優勝してテレビに出演する金属バットが見たかったのかもしれない。あの優勝特典の「フジテレビ22番組出演権」パネルをもらうところを。

友保 もし優勝したらあのパネルは隣の人に渡そうと思ってました。お裾分けですね。

小林 出れる「権利」ですからね。

—THE SECONDの優勝賞金って1000万円でしたっけ。

友保 いや、俺が聞いたんは、でっかい車のタイヤを3つもらえるって聞いたよ。

小林 パジェロのか?

友保 パジェロよりもっとでっかいアメ車のタイヤ。1個足りんらしい。

—3つのタイヤには何かメッセージがあるのでしょうか。

友保 知りません。フリーメイソンじゃないですかね。

小林 でっかいタイヤ3つ、60万円くらいか。

—SNSでは「なぜ金属バットは決勝戦であのネタをしたのか」という考察がたくさんされていましたね。

友保 いいでしょうエヴァンゲリオンみたいで。エヴァンゲリオン漫才、ネルフ漫才。ネル漫ですわ。

—お二人はこれまでも「THE SECONDはヤラセ」ということをずっと唱えられてきていました。

友保 ヤラセです。俺は決勝の直前にお腹ツンツンされましたし。口から屁こいてしもたし。

—今大会の初戦が盟友のヤングさんということで、事前インタビューでは「全く緊張感がない」とおっしゃっていましたが、当日はいかがでしたか。

友保 いや、でもだいぶエモい対戦になったのではと自負しております。これみなさまが見たいエモさを提供できたんじゃないかと、ちょっと自負しておりますね。最高のエモさを、食卓に。

—ヤングさんとはどのようなお話されたんですか?

友保 「いい大会にしよう」。

小林 そして固い握手。

友保 あん時の「亀」の感じを再現しよなって。

—「亀」とはヤングさんが経営されている「ライブ喫茶 亀」ですね。

友保 みなさまの食卓に最高のエモさを提供するのが我々の仕事なんで。

小林 結果発表のときにハグはした方が良かったかもしれない。それせんかったんはこっちの落ち度です。

—ヤングさんめっちゃウケてらっしゃった。

友保 ……あん時の「亀」みたいでしたね……。

小林 確実に「亀」の客が5人増えるんじゃないですか。

友保 5人増えたらたぶん入りきらんで。

後編へつづく

取材・文/西澤千央

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