第105回関東学生陸上競技対校選手権大会(5月21~24日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

大会4日目に行われた男子1部5000mで、中央大学の岡田開成が見事な優勝を飾った。
「まずは1着を取ることを目標にしていた」と語る岡田。

その言葉通り、勝負に徹した完璧なレース運びを見せた。
序盤から先頭集団で冷静に脚を溜め、勝負はラスト1周へ。「最後、意識していた城西大・柴田侑選手がすぐ近くにいなかったので、そのままラスト400mで勝負した」とレースを振り返った。

好調の背景にあるのは、箱根駅伝後から積み重ねてきた地道な改良だ。
腸腰筋を使って足を前に出す「コンパクトでスピードが出やすいフォーム」への移行に加え、昨年夏から磨き続けてきたラストスパート。「ようやく完成に近づいてきた」という手応えが、現在の走りにも表れている。

転機となったのはアメリカでの経験だった。
「自分よりはるかにレベルの高い選手と走って、意識がガラッと変わった。留学生に勝ち切れないと世界では戦えない」その実感が、今の岡田の走りの核となっている。

強力な先輩たちが卒業した今、岡田は中央大の新たなエースとしてチームを背負う。
「自分が結果を出して、中大が優勝候補と言われ続けられるようにチームを引っ張っていく。溜池さん(現在SGホールディングス所属・溜池一太)の代わりは自分しかいない」その言葉からは、確かな覚悟がにじんでいた。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

編集部おすすめ