朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正恩朝鮮労働党総書記が、国際大会で優勝を果たした女子チームを激励した。トルコ『Clash Report』がその様子を動画で伝えている。

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主役は、ともにアジアの頂点を極めた2つの女子チームだった。ひとつは女子サッカークラブのネゴヒャン女子FC。同クラブは5月にAFC女子チャンピオンズリーグの決勝で日テレ・東京ヴェルディベレーザを1-0で下し、クラブ史上初めてアジア王者の座をつかんだ。北朝鮮のクラブがこの大会を制したのは初めてという歴史的快挙だ。

そしてもうひとつが、U-17北朝鮮女子代表。同じく5月に中国・蘇州で行われたAFC U-17女子アジアカップの決勝で日本を5-1で破り、大会史上最多となる5度目の優勝を達成した。北朝鮮は昨年のFIFA U-17女子ワールドカップも制した世界王者でもある。

この2チームをたたえるため、金正恩氏は平壌で選手・コーチ陣と面会。労働党中央幹部学校創立80周年を記念する祝賀行事の一環として、ネゴヒャンとU-17女子代表によるエキシビションマッチを観戦した。ピッチ上で対戦したのは、いずれもアジアを制したばかりのチーム同士だった。試合前には両チームの選手・コーチをねぎらい、今後も「愛国心に結びついた」栄誉を勝ち取り続けてほしいと期待を寄せたという。

注目を集めたのは、その面会時の選手たちの反応だ。複数の海外メディアによれば、ネゴヒャンの選手たちは韓国での優勝セレモニーでは大きく飛び跳ねることも歓声を上げることもなく、むしろ落ち着いた、抑制の効いた様子だった。ところが帰国して金正恩氏と対面した瞬間、選手たちは人目もはばからず涙を流し、その手を握り、そして彼を囲んで踊るように喜びを爆発させた。

トロフィーを掲げた時よりも、最高指導者を前にした時のほうが感情があふれ出る。その対比が、世界中のサッカーファンに強烈な印象を残した。Clash Reportがこの映像をX上(@clashreport)に投稿すると、リプライ欄には驚きや戸惑い、祝福や皮肉まじりの声が数多く寄せられた。

「人生で見た中で、一番奇妙なビデオだ」
「最高指導者への純粋で無条件の愛。母親が赤ちゃんに抱くような愛」
「Wiiスポーツのキャラクターみたい」
「なんであんなに泣いて飛び跳ねてるの? それが伝統なの??」

なお、ネゴヒャンの優勝には約100万ドルの賞金が伴うとされるが、北朝鮮の核開発をめぐる国連制裁が続いている中で、クラブが実際に受け取れるかどうかは不透明だとも報じられている。アジアを席巻した快挙の陰で、この国ならではの事情ものぞく一幕となった。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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