酷暑の夏をさらに暑苦しくする日本テレビ系「24時間テレビ『愛は地球を救う』」──。今年も、「視聴率目当ての感動押し売りだ」「チャリティーなのにギャラを受けとるのは偽善」「CMで荒稼ぎしてずるい」とネットでは炎上しているが、なあに、商売上手の日テレがやることだ、損するくらいなら50年近くも続けない。

しかし、それによって実際に助かっている人たちがいて、一瞬であっても世間の目が難病や福祉に向き、巨額の寄付が集まるならいいんじゃないか。


 負担ばかり重くなる高市内閣の医療・介護・福祉政策より、はるかに頼りになる。


 では、言われている疑念や非難の実際はどうなのか。


 まず、出演者たちはギャラをもらっているのか。マラソンランナーは1000万円、司会は500万円と報じられている。


 日テレはBPO(放送倫理・番組向上機構)に「基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしております」「タレントによっては謝礼を辞退される方もいらっしゃいます」と説明している。


「出演交渉をするときに、初めからボランティアでとは言いにくいでしょう。相場通りのギャラかちょっと低めの額でお願いして、出演者側が『いえ、今回は結構ですよ』と言ってくれるのを待つというやり方のようです」(テレビ情報誌編集デスク)


 今年でいえば、石原4兄弟などはノーギャラだろうが、スペシャルドラマ「幸せはある」主演の北川景子は、制作・収録は通常の単発ドラマと同じだから、相応のギャラが支払われているはずだ。


 タレント側も、ノーギャラでチャリティーに協力すればイメージアップになるので、後々プラスという計算もあるだろう。


 ただ、タレント本人が返上したがっても、所属事務所が受け取ってしまうケースも少なくない。その場合、事務所の取り分と税金分を引いた金額を寄付するタレントもいるという。


 日テレの採算はどうなのか。日テレの1日当たりの地上波の広告収入はおよそ6億~7億円だが、24時間テレビはスポンサー受けがいいし、ゴールデンタイムの放送が土日の2回あるので10億円前後は稼ぐとみられる。一方、総制作費は6億~7億円、募金業務の管理経費などもあるが、まあ、かなりの収益だ。日本テレビにとって、「24時間テレビ」はおいしい特番である。さて、今年はどんな皮算用をしているのか。


(海原かみな/コラムニスト)


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