テレビ局に代わり勝手に「情報開示」】


 えっとですね。私の『24時間テレビ』へのスタンスは揺るがないものがありまして、それは「総論賛成、各論反対」なんです。

つまり総論として『24時間テレビ』というチャリティー番組をやっていることは素晴らしいと思いますが、中身についてはまあまあ批判的だということです。


 総論のほうですが、ほかにこれといったチャリティー番組のない日本のテレビ業界において、もう50年近くも賛否はともあれチャリティー番組を続けていること自体は称賛に値すると思うんですね。偽善だろうとなんだろうと、それで救われる人がいるなら、一定程度認められてよいはず。しかも、50年近くかけて培ったノウハウと日テレ系列ならではの「鉄の結束」があるからこそ続けられた偉業ですよ。まあまあ酷いスキャンダルもありましたが、これからも番組は続けてほしいものです。
 
 各論のほうは、もうぶっちゃけ番組内の企画内容が古すぎてウソ臭すぎて時代に合ってません。特にマラソンは意味分からない。なんで走らなきゃいけないのか意味不明だし、酷暑の中そんなに走って感動させたいなら「おまえが走れ」と数年前から主張してます。日テレ社長以下重役全員でチャリティーマラソンすれば? と思います。


 ただ、今年に関していえば、まあそんなに悪くはなかったかなマラソン、というのが感想です。星野真里さんには世間に訴えたいこと、つまり「走る動機」がちゃんとありましたし、そんなに「無理やり感動させたる」的な演出ではなく、抑制が利いてたと思うから「まあいいのでは」と感じました。でも、別に走らせることはないわけですから、「感動の押し売り」ではない別の演出を考えるべきです。


 それより今年気になったことがあります。これだけ日々天災が日本でも世界でも次々発生していて、チャリティーやら募金やらをすべき事態が続いている中で「年に一度の24時間テレビ」の存在意義は薄れてませんでしょうか? 「年に一度くらいチャリティーを」ということが番組の基本コンセプトだと思うんですが、もはやそんな時代ではなくなってる気がします。


 マジでみんなで「愛で地球を救う」のが喫緊の課題になってますから、いっそ日テレ系列ならではのチャリティーノウハウを使って「24時間テレビ」を6分割くらいして、2カ月に一回くらい4時間の「ガチで地球を救う」特別番組をやってもらったほうがいいのでは? と半ば本気で考えたりします。


(鎮目博道/テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人)


  ◇  ◇  ◇


 テレビ局のアーカイブってどこに保管されているの? 関連記事【こちらも読む】放送されないまま眠っている貴重映像が、テレビ局にはどれくらいありますか?…では、その疑問に鎮目博道氏が答えている。


編集部おすすめ