中国のニュースサイト・観察者網に15日、「W杯に行けないのは中国代表が悪いのではない、アジアのライバルたちが強すぎるからだ」と題する論評記事が掲載された。

記事は、同日の時点で韓国がチェコに2-1で勝利、カタールがスイスと1-1のドロー、オーストラリアがトルコに2-0で勝利、日本がオランダとドローとなり、アジア勢は4戦していまだ無敗であることに言及。

「アジアサッカーは台頭した、あるいは平均の勝ち点で見れば今やアジアは世界最強と言ってもいい」とやや誇張気味に表現した。

その上で、ネット上では「今大会ここまでの日韓の戦いぶりは本当にすごい」「なぜ欧州は16枠もあって、アジアは8.5枠しかないんだ。不公平だ」といった声があることを紹介し、「そうした意味では中国代表がW杯に出られなかったのも無理はないということになる。中国代表が弱いのではない。アジアのライバルたちが強すぎるのだ」と論じた。

そして、好成績をあげているアジアの4チームに共通することとして「自国出身の監督を起用するか、あるいは特定の国の監督を成果が出るまで使い続けるかだ」と指摘。「監督は自国の人材構造に適応しなければならない。監督とは料理人のようなもので、与えられた食材を見て料理を作り、それをできるだけおいしく仕上げなければならない」とした。

次に、選手について「4カ国とも、欧州でプレーする選手の数が増加傾向にある」と言及。「中でも日本と韓国の増加は顕著で、その結果としてアジア最高レベルの成績を残している。日本が一度や二度、欧州の強豪を破っただけなら相手の油断とも言える。しかし、何度も繰り返しているなら、それは両者の実力差がほとんどなくなったことを意味する」と強調した。

また、「日本代表メンバーの多くが欧州の有力クラブでプレーしており、高強度の対人戦や試合環境に慣れている。だから欧州移籍は単なる箔付けではない。欧州のトレーニング、試合経験、サッカー観を持ち帰ることが重要だ。欧州組の人数が増えるほど代表チームの底上げにつながり、たとえ主力が数人欠けたとしてもW杯で問題なく戦えるのだ」と述べた。

さらに、その背景には日本の育成システムがあると指摘。「サッカーの裾野を広げ、その中から才能を発掘し、さらに育成する。特に高校サッカーは無視できない。毎年数千校が参加し、その熱狂と注目度は子どもたちの心に強いあこがれを与える。日本では、やりたい人は誰でもサッカーを続けられる。(中国のように)身長が低いからという理由だけで切り捨てられることもない」と論じた。

記事は、「『キャプテン翼』の一場面を持ち出して、昔の中国代表は日本より強かったと語る人もいる。(元中国代表の)范志毅(ファン・ジーイー)は『昔は日本相手にほとんど負けなかった』と語った。

しかし、過去に浸りすぎると未来を直視する機会を失う。確かに昔の中国代表は強かった。しかし、それはかなり昔の話であり、1993年にJリーグを創設して以降、日本は飛躍的に進歩した」と振り返った。

そして、日本と韓国の例を引き合いに「国内プロリーグこそが代表チームの力を支える土台であり、その土台があって初めて代表チームに継続的な活力を供給できる」と指摘。「中国スーパーリーグは時に結果を急ぎすぎた。長期の代表合宿で選手をリーグから切り離し、実戦感覚を失わせたこともあった。U-23(23歳以下)選手の出場義務化制度では、若手選手が(規定を満たすためだけに)出場してもすぐ交代させられるケースが続出した」と批判した。

また、一時期の帰化政策にも言及し「スター選手を集めるだけでは勝てない。帰化選手は育成を補完する存在であって、それがメインではない。そして何より大切なのは継続的な(若手選手の)育成である」と主張。「サッカーは科学であり、思いつきで成功するものではない。自己満足も伝統も関係ない。

W杯に出られるのか。どこまで勝ち進めるのか。それが全てである。だからサッカー強化の第一歩は、幻想を捨て、科学を尊重することだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)

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