中国で薬草の香りがするブレスレットや薬草入り香り袋などのトレンド商品が若い消費者の間で静かな人気を集めている。中国紙が伝えた。
東方新報によると、「00後(2000年代生まれ)」の王思雨さんのベッド脇には7、8個の薬草入り香り袋が掛けられている。安眠用、風邪予防用、普段使いの陳皮入り香り袋などだ。王さんは以前、中医薬といえば煎じて飲むものだと思っていたが、今では小さな飾りや身に着けるグッズになり、実用的で文化的な雰囲気もあるため、手土産として選ぶことも多いという。
東北部・吉林省各地で中医薬の薬材が新しい形で暮らしに入りつつある。薬草の香りがするブレスレットや薬草入り香り袋など、健康志向のトレンド商品が若い消費者の間で静かな人気を集めている。
復元・再建された吉林官参局は、若者に人気のスポットになっている。清代風の趣ある建物の中には濃厚でありながら鼻につかない薬草の香りが漂う。沈香のブレスレットはまろやかで落ち着いた香り、白檀のブレスレットはすっきりとした清涼感のある香りが特徴だ。色とりどりの香り袋や丹参のブレスレットが並び、買い求める人が後を絶たない。
マカオから訪れた観光客の李程さんは家族と吉林を旅行し、中医薬マーケットを体験するために足を運んだ。脈診の相談を受けたり、自分で香り袋を作ったり、ブレスレットを選んだりと一家は大いに楽しんだ。
行政もこの流れを後押ししている。吉林省は2年連続で全省中医薬文化グッズコンテストを開催した。出品作品にはニンジンや鹿茸(ろくじょう)など吉林ならではの薬材をモチーフにしたキャラクターデザインのほか、薬材の要素を取り入れた香り袋、スマートフォンケース、マグネットなどの日用品、古来の薬典の知恵を生かした本草石けんやアロマギフトセットなどもある。
吉林省吉林中西医結合医院薬剤科の劉東梅主任は「中医薬文化グッズは単なる話題づくりではない」と説明。沈香や白檀には気持ちを落ち着かせる働きがあり、ヨモギやミントには気分をすっきりさせる作用があるため、日常的に身につけることには一定の効果があるという。
中医薬文化グッズは各地で広がっている。北京の中医病院は中国医学・薬学の代表的古典「本草綱目」の古方をもとに香り玉のブレスレットを作り、上海市の老舗「雷允上」は無形文化遺産の技法を生かして、異なる養生法に対応した五色の香り玉を発売した。湖北省蕲春県ではヨモギを生かして数百種類の商品を開発し、160億元(約3360億円)を超える生産額を生み出している。(編集/日向)











