中国メディアの観察者網は10日、日本を訪れる中国人観光客が大きく減少し、「日本が焦っている」と伝えた。

記事は、日本の報道を引用し、財務省が8日に発表した5月の国際収支統計で、訪日外国人旅行者の減少を受け、サービス収支が赤字となったと指摘。

日本はこれまで海外ITサービスへの純支払いによるデジタル分野の赤字を旅行収支の黒字で補ってきたが、5月の旅行収支は5279億円の黒字となったものの黒字額は前年同月比で16.9%減少したと伝えた。

その上で、日本政府観光局(JNTO)の統計で、5月の訪日外国人客数は前年同月比3.6%減の355万人となり、このうち中国からの訪日客は60.4%減の31万3000人だったことに言及。「こうした影響を受け、5月のサービス収支は103億円の赤字となり、2025年5月の1309億円の黒字から赤字へと転落した」とした。

また、「日本の高市早苗首相が台湾に関する発言を行って以降、中国からの訪日客は減少が続き、小売業や宿泊業、飲食業など日本の幅広い業種が圧力を受けている」とし、「JNTOのデータによると、中国に加え、中東情勢の悪化などによって欧州や中東からの訪日客も大きく減少した」と伝えた。

さらに、「日本企業が最近発表した決算でも、中国人観光客の減少による影響が表れている」とし、福岡市内3つの百貨店の免税売上が前年同期比20%減少し、このうち博多大丸百貨店では39%減で赤字に転落したと伝えた。

この報道に、中国のネットユーザーからは「本当?大阪から帰ってきたばかりだけど、飛行機内は中国人観光客であふれてたよ」「私の周りには日本に行く人も少なくない」「(日本在住だけど)外国人観光客が減ったような印象はない。韓国や台湾、東南アジア、欧米の観光客が多いけど、中国人も結構いる。観光地とかホテルの近くでは以前と同じように中国人観光客が至る所にいる」「中国人が減った感じは全くしない。往路の飛行機は満席で、福岡、長崎、熊本ではあちこちに中国人がいた。湯布院でも中国語が飛び交ってた。出国できる人はみんな出かけて、国内旅行は自由のない公務員に任せておけばいい」といった声が上がった。

一方で、「欧米人は単純に観光だけしてる。

清水寺から続く商店街では私たちだけがたくさん購入していた。買ったのはお菓子くらいだけど、欧米人は本当に何も買わずに手ぶらだった」「主に中国人観光客の購買力が欧米人より強いってことだろう。以前、社員旅行で日本に行ったけど、巡ったのはブランドショップばかりで、同僚は数十万元もするネックレスを何本も買っていて驚いた。欧米人は飲んだり食べたり泊まったりするだけだから」「正直、中国人は減ったけど観光客全体ではそんなに大きく減っていない。欧米のほかに韓国や台湾、香港から大勢行っている。ただ中国人は消費額が多い。特に欧米のバックパッカーと比べたら消費力はずっと高いから」などの声も。

また、「問題ない。向こうはわれわれに来てほしくないんだろう?ウィンウィンじゃないか」「こっち(中国)は航空便を大幅に減らし、あっち(日本)はビザ手数料を数倍に引き上げ。『行くな』と『来るな』で思惑一致」「観光客全体では3.6%しか減少していないのに、中国人が60%減少したら百貨店の売上は20~40%も下がったっていうのがポイント。中国人観光客が全く行かなくなれば日本の百貨店は終わり」「日本がビザを値上げしたのも、価格に敏感な層を振るい落として、その程度の金額をなんとも思わないより金持ちな層を呼び込もうとする意図があるのだろう」といった声も寄せられた。

このほか、「中国人観光客が減ったのは航空便が減らされたから」「(中国人観光客が減っているのは)良いことだ。

コロナ禍の(日本)旅行は本当に快適だった。どこへ行っても列に並ぶ必要がなくて。今ではあり得ないから」「ビザの値上げはキツい。こっちは発展途上国でほとんどの人は(日本に)行けるお金がないのに。ビザ料金も前のような感じで、航空券も往復で1400元(約3万3000円)くらいならまだ行けるのになあ」「初めての海外旅行なら、やっぱり日本がベスト」「他はともかく、日本はたばこの管理がしっかりしているのが素晴らしい」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/北田)

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