国際的な科学誌ネイチャーのオンライン版にこのほど、中国の宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)社の人型ロボット「Unitree G1」を用いた外科手術に関する論文が掲載された。中国メディアの界面新聞などが伝えた。

報道によると、この研究では手術室に「Unitree G1」を搬入し、人間の医師が使用する一般的な腹腔鏡手術器具を持たせ、遠隔操作を通じて生きたブタ2頭に対する標準的な腹腔鏡下胆のう切除手術を実施した。人型ロボットが生体に対して標準的な低侵襲手術(MIS)の流れを完了させた世界初のケースという。

この論文の筆頭著者は2023年に中国・華中科技大学を卒業した梁沢楷(リアン・ザーカイ)氏で、梁氏は25年に米カリフォルニア大学サンディエゴ校で修士号を取得した。現在は同大学のマイケル・C・イップ教授の実験室で博士課程の研究を行っている。

また、今回の手術は同大学の工学研究チームと外科医チームが協力し、「Unitree G1」2台を用いて成功させたもので、2例の手術のうち1例はロボット1台と外科医が連携、もう1例はロボット2台が完全な遠隔操作で手術を実施した。

世界初、中国の人型ロボットが生体に低侵襲手術―中国メディア

人型ロボットは場所を取らず、移動可能なことから、特に医療資源が乏しい遠隔地での活用が期待されている。その一方で、ロボットを遠隔操作して手術を行うには依然多くの課題がある。例えば手術中にロボットを何度も調整する必要があったため、既存の手術システムを使う場合に比べて長い時間を要したという。(翻訳・編集/野谷)

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