中国海南省で7月10日に打ち上げられた長征10号乙(長征10号B)運搬ロケットについては、1段目ロケットの回収に成功したことが大きく注目されました。中国石油化工集団(中国石化)は同日、長征10号Bでは、液化天然ガス(LNG)から製造した高純度メタンによる新たなロケット燃料が初めて大規模に使われたと発表しました。

すなわち2段目ロケットでは、メタンと酸素を利用するロケットエンジンが使われました。このことは、中国の商業宇宙分野において、燃料の多様化供給に向けた重要な技術の飛躍を実現したことを意味します。

長征10号乙は、中国の商業宇宙市場向けに開発された2段式再使用型運搬ロケットです。1段目の直径は5メートルで、主要部品は100%国産品です。また、2段目で中国初の液体酸素とメタンを推進剤とするをロケットを採用したことも大きな特徴です。使用されたメタン燃料の純度は98.7%で、すべて中国国内から供給されました。

LNG由来のメタン燃料を長征シリーズロケットに初採用―中国
曹励召センター長

中国石化天然ガス分公司華南販売センターの曹励召センター長は、「高純度メタン燃料は民生用LNGを原料として製造することができる。今回の打ち上げで使用された燃料は、1000トン以上のLNGを3段階の高度精製プロセスによって精製したものだ。従来の液体水素燃料と比べて、貯蔵と輸送のコストを40%削減できる。この新たな燃料は、中国の商業宇宙における低コスト・高頻度・常態化した打ち上げに向け、新たな実用可能な解決法を提供するものだ」と紹介しました。(提供/CGTN Japanese)

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