投資家のセンチメントがやや上向く流れ。米ナスダック指数の高値更新や、人民元安の一服が買い安心感につながった。中国人民銀行(中央銀行)は25日、人民元レートの対米ドル基準値を予想を上回る水準で元高方向に設定。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が急反発している。当局が元安を容認しているとの懸念が和らいだ格好だ。また、香港上場企業の通期決算報告が佳境を迎える中、好業績銘柄を物色する動きが強まったこともプラス。先週末は業績不振の銘柄が売りにおされ、全体相場を押し下げていた。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が13.9%高。通期決算の利益が32%増加し、予想を上回ったことが材料視された。そのほか、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が8.7高と上げが目立った。
セクター別では、石油関連が高い。大手3社の中国石油化工(386/HK)が2.0%、中国海洋石油(883/HK)と中国石油天然気(857/HK)がそろって1.9%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が3.0%ずつ上昇した。中国石油化工の通期決算は13%減益だったものの、配当の増額を予定したことが好感されている。
中国不動産セクターもしっかり。旭輝(884/HK)が5.3%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.9%高、融創中国HD(1918/HK)が3.5%高、万科企業(2202/HK)が3.3%高で引けた。
医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群も物色される。薬明生物技術(2269/HK)が8.1%高、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が7.7%高、薬明合聯生物技術(2268/HK)が6.0%高、来凱医薬(2105/HK)が3.1%高と値を上げた。
半面、自動車セクターは総じて安い。北京汽車(1958/HK)が13.7%、吉利汽車HD(175/HK)が3.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)が2.6%ずつ下落した。北京汽車の減益決算を受け、セクター全体の業績不振が意識されている。
中国の証券・保険セクターもさえない。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.44%高の3061.36ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。不動産株、素材株、インフラ関連株、自動車株、銀行株なども買われた。半面、証券株は安い。酒造株、半導体株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











