投資家心理がやや悪化する流れ。中東情勢の緊迫化で、原油相場が騰勢を強めていることや、米ハイテク株安が嫌気された。昨夜の米市場では、人工知能(AI)産業の巨額投資に関する警戒感が再燃し、ナスダック指数が1.6%安と4日ぶりに反落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.7%安と急落した。また、中国であす15日、6月の月次経済統計や4~6月期のGDP成長率が公表されることも気がかり材料。注目のGDP成長率に関しては、伸び率が前年同期比4.5%増にとどまり、前四半期の5.0%増から縮小する見通しだ。
ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続いているほか、中国貿易の拡大もプラス材料だ。取引時間中に発表された6月の貿易統計では、米ドル建て輸出が27.0%増と減速予想(19.0%増)に反し、前月(19.4%増)から加速。米ドル建て輸入も36.0増と、増加率が前月実績(27.4%)から拡大し、市場予想(26.1%)を上回っている。ハンセン指数などはプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.8%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が5.7%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体が安い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.1%、華虹宏力半導体(1347/HK)が6.0%、海壁仞科技(6082/HK)が5.7%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が4.3%で引けた。
携帯端末やスマート製品の関連銘柄も売られる。スマート製品ODMメーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)が6.3%安、カメラモジュール生産の高偉電子(1415/HK)が5.3%安、電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.7%安、スマートフォン部品メーカーの丘タイ科技(1478/HK)が1.8%安、電子機器受託製造サービス(EMS)大手の立訊精密工業(2475/HK)が1.7%安で引けた。香港拠点の調査会社によると、4~6月期の世界スマートフォン販売は前年同期比で11%減少し、13年ぶりの低水準。業績に対する影響が不安視された。
半面、石油セクターは高い。百勤油田服務(2178/HK)が8.1%、中国石油天然気(857/HK)が3.4%、中国海洋石油(883/HK)が2.3%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が1.7%ずつ上昇した。
本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%安の3887.92ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











