8日前場の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.55ポイント(0.27%)安の25345.57ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)は27.43ポイント(0.33%)安の8402.30ポイントと小幅に続落した。売買代金は1049億8390万香港ドルに縮小している(7日前場は1229億7470万香港ドル)。

 中国の景気鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された8月の中国貿易統計では、米ドル建ての輸出入が前月を上回る伸びを示したものの、予想にはとどかなかった。7月の月次経済統計は内需の弱さを示す内容が多かっただけに、中国政府が掲げる今年の国内総生産(GDP)成長率目標(4.5~5.0%)の達成も困難になると不安視されている。また、米国では10日に8月の米卸売物価指数(PPI)、11日に同月の米消費者物価指数(CPI)、中国でも9日に同月のCPIとPPIが公表されることも気がかり。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。景気懸念がくすぶる一方、当局が経済対策を強めるとの見方も広がっている。商品市況高も関連銘柄にとっての追い風となった。8日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄金属や金先物が高く推移している。また、7日のロンドン金属取引所(LME)では、銅先物価格が過去最高値を更新した。原油相場も急伸している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン世界大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が5.4%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.6%安、EMS中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.9%安と下げが目立っている。

 セクター別では、携帯端末やスマート製品など電子製品関連が安い。舜宇や比亜迪電子のほか、電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が4.6%、スマート製品ODMメーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)とカメラモジュール生産の高偉電子(1415/HK)がそろって3.0%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。小米集団(1810/HK)が2.4%安、理想汽車(2015/HK)が2.3%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.1%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が1.4%安で引けた。
 半面、非鉄・産金、石油など資源セクターは高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.2%、江西銅業(358/HK)が5.2%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.7%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.1%、中国海洋石油(883/HK)が2.9%、中国石油天然気(857/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が4.2%高、万科企業(2202/HK)が3.8%高、建発国際投資集団(1908/HK)が3.7%高、融創中国HD(1918/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は前日比0.36%高の3946.99ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。資源・素材、軍需産業、公益、電子機器、証券なども買われた。
半面、銀行・保険は安い。半導体、医薬、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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