◆第108回全国高校野球選手権埼玉大会▽4回戦 浦和学院7×―0城北埼玉=7回コールド=(18日・県営大宮公園)

 3年ぶりの夏の甲子園出場を狙う浦和学院が、3回戦で所沢北に26点で大勝した埼玉城北に7―0(7回コールド)で勝利し、5回戦に駒を進めた。

 背番号9の西村虎龍(こたつ)外野手(3年)が先発し、6連続を含む10奪三振で7回参考ながらノーヒットノーランを達成した。

「最後にスコアボードを見て、『今日ノーヒットだったんだ』という感じだった」と冷静に振り返った。最速149キロの直球とスライダーやツーシームなど多彩な変化球で緩急をつけてリズムを刻み、4回まで完全投球と見事な立ち上がりを見せた。5回に2連続四球を出すも、手先だけで投げてしまっていたところをコースを広めにしっかり腕を振って修正。味方も先発全員15安打で援護した。

 日高創太投手(3年)と伊藤漣内野手(3年)のWエースを擁するチームで、3戦目にして今夏初登板だったが「監督からも普段言われている通り、マウンドに上がったらそいつがエース。背番号は関係ない」。大会が始まる前から4回戦での登板が決まっており「今日は自分がエースだ」と強気に投げ込んだ。圧巻の投球にも「嬉しいですけど、自分たちが目指すところはここではない。一喜一憂せずにやっていきたい」と口元は緩めなかった。スタンドの応援に駆け付けた父・竜仁さん(50)も「出来すぎです」と落ち着いた表情。小さいころから練習に付き合ったり、毎日バットを振る姿を目にしていたという。「野球を始めてからずっと甲子園に行きたいという思いでとにかく野球をやっていた」。

聖地への強い憧れと並々ならぬ努力がこの日の好投に繋がった。

 14日の坂戸戦では右翼で出場し、4打数2安打3打点の活躍を見せるなど、打でもチームに貢献する。今後は二刀流での起用もあるという。投手としては「マウンドに上がったときは自分がエースだと思ってしっかり投げたい」。野手としては「自分の欲を捨て、その場面にあった自分にできる最善のことを徹底したい」と意気込んだ。森大監督(35)は「こっからですよね。最後は悔いなく、1戦1戦、目の前の敵に全力で戦って勝ちたい」と強敵がそろう次戦以降に向けて闘志を燃やした。

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