◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会▽5回戦 横浜12―0三浦学苑=5回コールド=(18日・相模原ギオンベースボールパーク)

 神奈川では名門・横浜が5回コールドで8強入り。今秋ドラフト1位候補右腕・織田翔希(3年)が先発し、4回無失点と左足首の打撲からの完全復活をアピールした。

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 躍動感あふれるフォームから、力強いストレートを繰り出した。横浜・織田は力強く拳を握り、ナインを鼓舞した。今夏初戦、9日の湘南工大付戦では左足首に打球が直撃して負傷降板。だが16日の東海大相模戦では救援し、打者2人に復帰登板した。そして中1日で先発。自己最速へ1キロに迫る153キロと直球も走り、4回1安打無失点。完全復活を印象づけた。

 「ストレートがすごく良かった。力感なくコースにしっかりと投げ分けることができた。体力も問題ないです」。世代のトップランナーへ、ネット裏からはヤンキースとドジャースのスカウトが熱視線を送った。

 初回からダークブラウンのグラブを用いたが、4回には赤のものに変えた。

「1年の最初は赤でしたし、最初に公式戦で投げたのが、この相模原球場だったんで」。思い出の地で初心を呼び起こし「お世話になった方に感謝の気持ちを持って、結果を残して恩返しすることが一番」と力を込めた。

 昨夏は1学年上でドラフト3位でロッテ入りした奥村頼人の弟分だったが、今年は最上級生として投手陣を引っ張る。村田浩明監督(40)は言う。

 「織田が朝4時半に起きて自主練習している姿を、後輩たちが見ているんです。先輩がいいものを残して、引き継いで、次に繋ぐ。確かな横浜高校の野球になってきた。織田がこれから後輩たちに残していくことは、これから横浜高校のためにもなるんです」

 チームは神奈川で36連勝。準々決勝は県立の雄・市ケ尾が相手だ。「自分としては、まだまだいけると思います」と織田。エースナンバーの誇りを胸に頂点を見据え、右腕を振り抜く。(加藤 弘士)

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