◆第108回全国高校野球選手権西東京大会▽4回戦 明大八王子6―1国学院久我山(19日・スリーボンドスタジアム八王子)

 明大八王子が国学院久我山を6―1で下し、準々決勝進出を決めた。

 2年生左腕が、大一番を投げ抜いた。

明大八王子の高橋僚投手(2年)が9回7安打1失点、7四死球、141球で完投。初回に1点を先制されたが、「打線は打ってくれる自信があるので、1点、2点取られても大丈夫。気楽に投げた」と動じなかった。その打線が、2回に4連打などで逆転。左腕は4回以外、毎回走者を背負いながらも、粘り強い投球で2回以降「0」を並べた。

 

 相手打線が高めに強いというデータをもとに、「低めに、低めに」を徹底。終盤は疲労もあったが、「体もきつかったので、より低く、より低く。ボール球はしょうがないという感じで、キャッチャーと話して投げるように意識しました」と、腕を振った。

 

 持ち味の直球を軸に、9回最後は決め球のスプリットで三振を奪い、試合を締めた。「8回ぐらいまでは『ここまできたら、(最後まで)投げるしかないかな』と腹をくくった。最後はギアを上げて三振で締められたのでうれしかった」と笑顔を見せた。

 

 昨年からバッテリーを組む佐藤啓太捕手(3年)との息もぴったり。

「投げたいと思った球とサインが同じだったこともよくある。投げやすい捕手」と信頼を寄せる。椙原貴文監督は高橋の投球について「120点。普段はあまり褒めないが、褒めてあげたい」と絶賛した。

 次戦は神宮球場で聖パウロ学園と対戦する。「六大学の試合を見に行ったこともあり、1回は投げてみたいという憧れの場所。投げて勝ちたい」。聖地でのマウンドへ、2年生左腕が力強く前を向いた。

編集部おすすめ