◆第108回全国高校野球選手権東東京大会▽準決勝 関東第一7―0目黒日大=7回コールド=(25日・神宮)

 関東第一が目黒日大を7―0の7回コールドで下し、3年連続11度目の夏の甲子園出場に王手をかけた。

 大一番で圧巻の投球を見せた。

先発・高橋友朔投手(2年)が、7回参考ながらノーヒットノーランを達成。初回に自己最速を1キロ更新した150キロの直球とキレのあるスライダー、カーブも織り交ぜ、6回の3者連続を含む8奪三振。与えた四球も2つだけと、相手打線に付け入る隙を与えなかった。「ずっとコースに投げるということだけを意識していた。あさって(27日)が決勝で、自分だけで投げきりたいと思っていたからよかった」と、充実の汗をぬぐった。

 まさに有言実行だった。「高校に入ってから、2年生までに150キロ投げることを目標にやってきて、夏の準決勝で投げられたからよかった」。中学時代から140キロ台を計測していたが、所属していた西多摩ボーイズを引退後、父・良輔さんが通うパーソナルジムで下半身強化のトレーニングを学んだ。

 高校入学後は、最速157キロ右腕の横浜・織田翔希(3年)の投球フォームを参考に練習を行い、見事に目標だった大台に到達。だが、150キロ到達にはその場では気づかず、「ベンチに戻ってチームメートから言われた。うれしかった」と喜んだ。参考にした織田は、2年生のセンバツで152キロを計測した。

高橋も現状に満足せず、次の目標は「3年生の夏までに150キロ中盤を投げたい」と、さらなる高みを目指す。

 息子の活躍に、この日スタンドに駆けつけた父は「楽しいし、頼もしい。甲子園に連れて行ってと言っている。応援に行きたい」とエール。母・桂子さんは「青春のおすそわけですよ。楽しかった」と、笑顔で喜んだ

 現在、東都大学リーグの中大で4番を務める兄・徹平も関東第一で活躍。2024年夏の甲子園で準優勝に貢献した兄をアルプススタンドから見ていた高橋は、「決勝で勝ちきれなかったのは、自分も悔しかった。兄は準優勝だったので、自分は優勝したい」。兄を超えるべく聖地を目指す男が、チームを引っ張る。

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