◆第108回全国高校野球大阪▽準決勝 箕面学園7×―6東海大大阪仰星=延長11回タイブレーク=(26日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪では箕面学園の橋本龍汰(りゅうだい)主将(3年)がタイブレークの延長10回に同点打を放ち、同校初の決勝進出の立役者となった。

 何度も追い込まれた箕面学園ナインが一斉にベンチを飛び出した。

延長タイブレークの11回に2点を奪って同点とし、なおも1死満塁。幕切れは頭部へのサヨナラ押し出し死球だ。二見陽琉(あたる)捕手が痛みを感じる間もなく、一塁へ走った。「(名前の通り)当たっちゃいました」と満面の笑み。直前の守りで負傷した3番・捕手の堤亮人に代わり、公式戦初出場の1年生がラッキーボーイになった。

 9回に3点差を追いつかれ、10回も1点を追う無死満塁から併殺。“土俵際”の二、三塁で、主将の橋本が同点の左前打を放った。「覚えていない」と真顔のガッツポーズ。「最後まで負担をかけてごめん、頼む」という仲間の伝令に応えた。1年生だった25年1月に命の危機があった。自転車で帰宅中にバイクと接触して頭蓋骨骨折、脳内出血に左手骨折。3か月もグラウンドを離れたリーダーが「野球ができる喜び」を白球にぶつけた。

 「この子でダメなら仕方がない。本当にみんなから慕われている主将」と山田文博監督(44)。激闘の選手たちを「ずっと冷静だった」とたたえた。創部63年目で初の決勝の相手は指揮官の母校・履正社。春に1―9のコールドで敗れた強敵だが、橋本は「ここまで来たら絶対に甲子園」と力強く誓った。(安藤 理)

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