アマ球界の注目選手を紹介する「ドラフト報知」は、社会人野球・ホンダの磯貝和賢(かずよし)投手(24)にスポットを当てる。185センチ、95キロの恵まれた体から投じる最速157キロのストレートが武器。

6月の都市対抗野球大会東京都2次予選では抑えで活躍し、第1代表での本戦進出に貢献した。

 パワー系のリリーフタイプ。「不作」と評される社会人投手の中で、キャラが立った存在だ。

 6月29日のNTT東日本との東京都第1代表決定戦。1点リードの8回2死二、三塁のピンチで、磯貝はマウンドへ向かった。140キロ台後半の重いストレートを強気に投げ込み、内野ゴロでピンチを切り抜けると、9回もきっちり締めて“セーブ”を挙げた。

 「自信のある真っすぐで勝負するのが基本。ボールの強さには、こだわりを持っています。胸元の高さに投げて押していくのが持ち味です」。力で打者をねじ伏せる投球スタイルは、見る者に爽快感を与える。

 中京大からホンダに入社した24年の5月に、右肘のトミー・ジョン手術(内側側副靱帯再建術)を受けた。我慢の日々が続いたが、社会人の公式戦デビューとなった昨秋の日本選手権で、いきなり157キロを叩き出しスケールの大きさを示した。

 「周りには感謝しかない。ここまでじっくりやらせてもらった分、結果で恩返ししたい」と磯貝は思いを明かす。都市対抗野球大会は26日に開幕。2020年に頂点に立ったホンダも、その後に出場した4大会は、いずれも初戦で敗れている。「チームが勝つ中でアピールできれば一番いい」。マウンドで一度でも多く歓喜の瞬間を迎えることで感謝を形にし、プロという夢の実現へつなげていく。(浜木 俊介)

 ◆磯貝 和賢(いそがい・かずよし)2001年8月18日、愛知県生まれ。24歳。中部大第一では3年からエースになり、春の県大会を優勝。夏は愛工大名電との3回戦に先発して好投したが、9回に逆転負けを喫する。中京大で目立った実績はないものの、球速は150キロを超え、24年にホンダに入社。185センチ、95キロ。

右投右打。

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