パ・リーグ ソフトバンク4ー6楽天(15日・みずほペイペイドーム)

 ソフトバンク・村上泰斗投手(19)が鮮烈デビューを果たした。15日の楽天戦(みずほペイペイ)で8回にプロ初登板し、1回を1安打無失点。

無死一、二塁のピンチを3者連続三振で切り抜けた。兵庫出身で、神戸弘陵から24年のドラフト1位で入団した2年目右腕。1学年上で大阪桐蔭から23年のドラフト1位で入団し、先発で開幕10連勝中の前田悠伍投手(21)に続き、楽しみな若タカが台頭の気配だ。

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 鮮やかで、豪快だった。ソフトバンク・村上が、堂々とプロの第一歩を刻んだ。「緊張より、ワクワク感が強かった」。4点ビハインドの8回にデビュー。四球と安打で無死一、二塁のピンチをつくっても、中軸を相手に落ち着いていた。

 まず宗山をカーブで見逃し三振。4番・マッカスカーはスライダーで空振り三振だ。最後はYG安田も空振り三振。フルカウントからカーブを低めに制球し「この時期にいい経験ができた」と充実感を漂わせた。

 14日に初めて出場選手登録された。「直球が通用するかを見たい」と目を輝かせていた。念願だった1軍マウンド。「思うような直球が投げられていない」と冷静さも持ち合わせ、3者連続三振はすべて変化球で奪った。この日は地元・兵庫から両親と2人の兄がスタンドで観戦。かっこいい姿を見せることができた。

 24年のドラフト1位。新人だった昨年は右肘と腰を痛め、公式戦の登板がなかった。2年目に向けたオフは「投手を始めた時から投げ方が似ていた」と先輩で同僚の大津を頼り、オリックス・山岡の自主トレに入門した。13年に13勝4敗で最高勝率のタイトルを獲得している「師匠」。最初の返事は「来ない方がいいかもしれない」だった。

 ジャンプ、瞬発系を重点的に行うメニューが、村上が取り組んでいた理論と真逆だったからだ。

進むべき道を見失う可能性も踏まえ「全く違うことをしているから…」と大津を通じて山岡から気遣われた。それでも「お願いします」と即、返答。気迫を伝え、参加が認められた。今も自主トレの教えを実行。「体幹を入れようとしなくても入る体になった」と実感中だ。

 小・中学時代の指導者から「華のある選手になれ」と期待され、グラブの手のひら部分には「華」の刺しゅうがある。16日までの期間限定で1軍に置く小久保監督も「真っすぐの腕の振りも良かった。楽しみ」とうなずいた。同じドラ1の先輩左腕・前田悠を追いかける金の卵。底知れぬ可能性を秘めている。(森口 登生)

 ◆村上 泰斗(むらかみ・たいと)

 ▽生まれとサイズ 2007年2月20日、兵庫・川辺郡猪名川町生まれ。19歳。

179センチ、76キロ。右投両打。

 球歴 白金小1年時から白金メッツで軟式野球を始め、猪名川中では大阪箕面ボーイズに所属。ポジションは主に捕手。神戸弘陵では2年春に背番号11でベンチ入り。24年ドラフト1位でソフトバンク入団。

 ▽一流のフォーム 体全体を使い、曲がりの大きいスライダーはオリックス・山岡とそっくり。「投手を始めた時から、勝手にそうなっていました」

 ▽特技 スキー

 ▽好物 カルボナーラ

 ▽苦手な食べ物 里芋。ネバネバが嫌!?

 ▽好きな音楽&アーティスト ヒップホップMCのZORNがお気に入り

 ▽好きな有名人 反町隆史

 ▽ご当地自慢 猪が出ること

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