第108回全国高校野球選手権大会は20日、甲子園で準決勝2試合が行われる。ベスト4の各校は19日、大阪市内などでそれぞれ調整した。

横浜と対戦する智弁和歌山は、最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)の登板を想定し、174キロを計測した超高速打撃マシンで対策を行った。

 打撃ケージの後方でスピードガンを構える部員が「174キロ!」と打撃マシンの球速を確認する声に、智弁和歌山・中谷仁監督(47)は「OK!」と、力強く打撃練習のスタートを告げた。

 横浜・織田対策で、今までの練習で最速だった160キロから一気に10キロもアップ。直球は170キロ、スライダーも140キロに設定した。「みんなのスピード感、目の体感を上げよう」と指揮官。打席に立っての目慣らしが目的だが、実際に打つ選手の姿も。U18日本代表候補の4番・山田凜虎(りとら=3年)は「速いけれど、そこまでウォーっていう感じではなかったです」とイメージを膨らませ、「(昨年は)本当に手も足も出なかった。リベンジを果たすために明日があると思う」と対戦を心待ちにした。

 横浜には昨年センバツ決勝で4―11で敗れ、織田には6回途中3安打1失点の好投を許した。その試合で1安打を放った荒井優聖(3年)は「いい打球を打てばチームにも勢いがつく。1打席目に集中したい」と2番打者として攻略の糸口を作る考え。18日の準々決勝・仙台育英戦では4打席連続安打をマーク。

超速打撃マシンにも「(実際の)ピッチャーと機械は違うと思うけれど、打てないボールじゃないなと思いました」と自信をのぞかせた。

 世代屈指の右腕との大一番に向け、指揮官はナインに語りかけた。「楽しみしかないだろ。どれだけ通用するか、ワクワクするやん。こんな野球を甲子園でできるのは、お前らが今まで頑張ってきたから」と、ナインの闘志をかき立てた。(高柳 義人)

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