◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―5巨人(26日・神宮)

 巨人が、劇的勝利で連勝を決めた。打線は相手先発・山野太一投手を打ち崩せなかったが、8回に新1、2、3番がつなぎ、ボビー・ダルベック内野手が一時逆転打を放ち、8回に同点に追いつかれたが粘り強く戦い、9回に甲斐拓也捕手が今季初安打となる本塁打で勝ち越しを決めた。

先発の井上温大投手は11勝目はお預けとなったが、6回を自己最多の115球を投げ2失点。これで阪神とのゲーム差は1・5と縮まった。

 前日はダルベックを2か月ぶり今季2度目の3番、4番に大城を置いた。打線を組み替え8得点の大勝だった。この日先発のヤクルト・山野は試合前まで今季0勝4敗と大の苦手としている相手だ。首脳陣は形にこだわらず、臨機応変にオーダーを組んだ。3番には松本を3か月ぶりに起用し、前日3ランのダルベックを22日の広島戦(東京ドーム)以来の4番に起用した。

 初回2死から松本が中前打で出塁し二盗も決めたが、ダルベックが遊ゴロに倒れた。3回まで毎回走者を得点圏に進めるもあと一本が出ず本塁が遠かった。

 巨人の先発・井上はプロ最多10勝を挙げた5日の広島戦(マツダ)以来、2連敗と白星から遠のいていた。この日は今季初めての甲斐とのバッテリーで、何とかチームに勝利をもたらしたかった。だが、立ち上がりからやられた。

先頭の長岡に初球・高めの直球を右翼席に持っていかれた。続く赤羽に左翼線への二塁打を許し、その後1死三塁で山田の遊ゴロの間に三塁走者が生還し追加点。最少失点でしのいだ。

 打線もやられているばかりではいけない。2点を追う6回、佐々木が初球の高めのスライダーを完璧に捉え右中間へたたきこみ「最高の結果になって良かったです」とコメント。1点差に詰め寄った。

 井上は100球を超えた6回もマウンドへ。5回以降はヤクルト打線を3者凡退に料理し試合を作った。打線の援護に恵まれず11勝目はお預けとなったが、6回を自己最多の115球を投げ4安打2失点と試合を作った。

 打線は山野に対しわずか3安打にとどまった。1点差という展開のなか、あとはリリーフとの勝負となった。1点を追う8回1死、2番手・清水から浦田が中前打で出塁。

二盗を試みたが失敗に終わった。それでも、佐々木が右前打、3番手・星から松本が左前打で一、二塁のチャンス。ダルベックが一塁線を破る2点二塁打で逆転に成功した。

 だが、1点リードの8回から中川が登板。先頭のモンテルを遊ゴロに抑えたが、長岡に中前打で左腕は交代。田中瑛にスイッチしたが、赤羽に右前打で一、三塁のピンチとなり、並木に初球を狙われ同点打を許した。なおも一、二塁で代打・宮本は二塁へ打球を転がしたが、浦田がボールを握り直し一塁への送球が遅れ内野安打となり満塁。増田珠は最後二ゴロ併殺打で勝ち越しを許さなかった。

 試合は振り出しに戻り、9回1死で甲斐がウォルターズから今季初安打となる貴重なソロで勝ち越しを決めた。その後、佐々木がダメ押しの適時二塁打を放った。決勝弾を放った甲斐はこの日、5投手を引っ張る好リード。ベテランが試合を作り存在感を見せた。

試合後のヒーローインタビューでは「選手ももちろんそうですけど、ファンの皆さんもいつも一緒に戦ってくれているんで。残り試合みんなで戦っていきましょう。がんばりましょう!」とG党に呼びかけた。

 全員で粘り勝ち、連勝でカード勝ち越しを決めた。週末に控える首位・阪神との直接対決を前にゲーム差は1・5。実に大きな1勝となった。

編集部おすすめ