◆JERAセ・リーグ 阪神4―1巨人(29日・甲子園

 勝負のあやはベンチの申告敬遠の判断だ。同点で迎えた4回2死二塁、高寺を歩かせて、坂本と勝負した。

前の打席は高寺が空振り三振で、坂本は四球だった。しかも、8月は月間7本塁打で何度も勝負を決める一打を放つ絶好調の打者だ。ベンチの判断は果たしてどうだったのか。高寺に打たれても後悔はなかったはず。結果、坂本に先制打を打たれ、歩かせた高寺までホームにかえす痛い2失点となった。

 5回2死三塁では佐藤に対して3ボールになった時点で申告敬遠した。前の打席でも二塁打を打たれており、最初から歩かせるべき場面で、判断が遅かったぐらいだ。結果的に大山に適時打を打たれたのは仕方がない。

 攻撃面では初回のもったいないプレーが響いた。1死一塁から松本がセーフティーバントを試みたが、転がった自打球に当たる守備妨害でアウトになった。次打者が阪神戦に強いダルベックで、得点圏に走者がいれば、バッテリーが神経を使う場面だった。サインの有無はともかく、バントをしたなら、優先すべきは自分が生きることでなく、走者を進めること。

大竹を乗せる一因となった。

 マジックが点灯した阪神は優勝に勢いづくが、勝負はまだ分からない。ただ3戦目も敗れて、東京ドームに続く3連敗を喫するようでは、逆転の目は見えてこない。(スポーツ報知評論家・福本 豊)

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