◆JERAセ・リーグ 阪神2―3DeNA(5日・甲子園

 阪神・石井大智投手(29)の“聖地”として知られる埼玉・坂戸市石井の「大智寺(だいちじ)」。左アキレス腱断裂で長期離脱を強いられる中、多くのファンが早期復帰を願って参拝に訪れていた。

1軍復帰の前日4日、阪神担当の中野雄太記者が現地を訪問した。

 念願の“聖地巡礼”にワクワクが止まらない。佐藤の2打席連発などで勝利した3日・ヤクルト戦(神宮)から一夜明け、JR池袋駅から東武東上線に乗り換えて坂戸駅に向かった。そこから市バスに乗り、都内のホテルから約2時間で目的地に到着。初めて訪れた坂戸市石井に所在する「大智寺」は、やはり石井大智を感じる場所だった。

 NPB新記録の50試合連続無失点を樹立した昨年。大智寺のそばにある「石井大智寺前」という交差点の標識が話題になり、SNS等で広まった。住職の大塚尚哉(しょうさい)さん(32)によると、週末の多い日で1日50人以上の参拝者(ファン)がいたという。「関西や東北、沖縄から来られる方もいて」と反響に驚きの日々だったそうだ。

 境内に入る前、向かって左側に多くの絵馬が掛けられていた。よく見ると、左アキレス腱断裂から早期復帰を願うファンの言葉ばかり。10枚以上はあったと思う。

全国各地から足を運び、石井のことを思いながら手を合わせる方々のことを想像すると、胸が熱くなってきた。そして、私も願った。「ファンの皆さんの思いが届きますように」―。

 西暦807年に創建された真言宗智山派の寺院。「野球を見る風習はなかったです」と言う50代目住職の大塚さんも、石井をきっかけに阪神戦をテレビ観戦するようになった。「期待しています。是非とも頑張っていただきたいです」。選手生命すら危ぶまれた大ケガを乗り越え、無双右腕が1軍の舞台に帰ってきた。みんなの思いは、届いた。(中野 雄太)

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