コモでは1試合しか出場できなかったアリ photo/Getty Images
現在はフリー
トッテナム、そしてイングランド代表でかつて10番を背負った天才MFデレ・アリは再びピッチの上で躍動することができるだろうか。
若くからその才能が注目され、スターの道を歩いて行くことが予想されていたアリ。
怪我にも悩まされてきたアリは2025年冬にセスク・ファブレガスが率いるコモへ加入。2年の空白期間を経て、イタリアでの再起を誓ったが、デビュー戦で退場。750日ぶりの復帰戦だったにも関わらず、10分ほどでピッチを後にした。そしてシーズン終了後に、コモはデレ・アリと双方合意のもとで契約を解除したことを発表。わずか1試合の出場で再びフリーになった。
悩めるキャリアを送るアリには引退の噂まで浮上したが、選手自身がこれを否定。これまでバーミンガム・シティとレクサム、ウェストブロム、MKドンズなど様々なクラブへの移籍の話が出るもまだ新天地は決まっていないという状況だ。
そんななか、現役時代チェルシーやマルセイユなどで活躍したトニー・カスカリーノ氏は、英『TalkSPORT』にて、アリが復活するためには多くのファンを持つチームが必要だと主張。そして同選手が練習に参加していると噂されるウェストハムはキャリア再建に理想的なクラブの一つになりうると語った。
「彼にはキャリアを再燃させるためのきっかけ、もう一度自分を奮い立たせてくれるような何かが必要だ。彼を後押ししてくれる大勢のファンがいないクラブへ行くのは、彼にとって非常に難しいと思う。
「もし何かにもう一度情熱をかき立てられれば、『よし。全身全霊を捧げて、ここからサッカー界に一泡吹かせて、自分がどれだけ優れた選手なのか証明してやる』と思えるかもしれない。そして、ウェストハムにとって彼はそういう補強になり得る。ただし、彼自身が証明しなければならないことはたくさんある」
さらにカスカリーノ氏は、自身の経験を引き合いに出して次のように続けた。
「大きなチャンスを与えられることを想像してみてほしい。なぜこんなことを言うかというと、私自身にも同じような経験があったからだ。契約がない状態だった私に、マルセイユでプレイするという大きなチャンスが舞い込んだ。それは私のキャリアの中で何よりも大きな励みになった。デレ・アリにとっては、ウェストハムとのつながりがそのきっかけになるかもしれない。そして『ここでもう一度、持てるすべてを捧げる』と思えるかもしれない」
睡眠薬中毒になっていたことや壮絶な生い立ちを告白したことでも話題になった同選手。もう一度、ピッチで躍動するアリの姿を見たいファンは多いはずだが、復活を目指す天才に手を差し伸べるクラブは現れるだろうか。

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