ウクライナ軍が、ソ連時代の歩兵戦闘車「BMP-1/2」の車体に、現代のスペイン製無人砲塔を搭載した“ハイブリッド戦闘車”の写真を公開しました。画像は、第146独立修理・復旧連隊(146ORVP)が公式フェイスブックで公開したものです。
そもそもBMP-1は1960年代後半に旧ソ連が調達を開始した履帯(いわゆるキャタピラ)駆動の戦闘車両で、その改良型として1980年に登場したのがBMP-2になります。
一方、搭載された新型砲塔は、スペインEM&E社製の「ガーディアン30(Guardian 30)」です。同砲塔がウクライナに供与されることは2025年の段階ですでに公表されていましたが、実際に車体に搭載され、運用可能な姿が確認されたのは今回が初めてとなります。もともとウクライナは自国でBMPの派生型をいくつも開発してきた実績があるため、こうした大胆な改修(いわゆる“魔改造”)もお手のものだったと言えるでしょう。
ガーディアン30砲塔は、主武装として強力な30mm機関砲を装備します。本来は米国の「ブッシュマスター2」機関砲が採用されていますが、今回公開された写真からは、別の機関砲に換装されている可能性も推測されます。
具体的な搭載砲は不明ながらも、ガーディアン30が備える高度な射撃管制システム(FCS)や優れた視察装置、各種センサーといった基本システムは、旧式化したBMPを現代の戦場に適応させるには十分な性能を誇ります。
フェイスブックへの投稿には「修理部隊に“遠く離れた”という概念はない」「何百kmも移動して、戦闘任務に間に合わせる」と、同部隊の力強い意気込みが綴られています。また、この改造BMPのほかにも、珍しい「IRM Zhuk(ジュク)」工兵偵察車両や、対ドローン用のコープケージ(鳥かご装甲)で覆われた謎の装甲車両(M113装甲車と推察)なども併せて掲載されており、前線における装備の工夫と苦労が垣間見えます。

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