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大阪と京都にまたがる駅

(上)標識(下)手前が京都側で、奥が大阪側。

“境界”にまたがっている鉄道駅は、日本中にたくさんある。例えば、日暮里駅や板橋駅は複数の区にまたがっている(デイリーポータルZの記事参照)。
このようにホームや駅舎に区や市の境界が通っているという駅は多数存在しているが、都道府県の境界が通った駅は珍しいようだ。

県境が近くに通っているだけで“県境の駅”と呼ばれていることがあったり、また、高の原駅(近鉄)のように、駅構内には通っているが、ホームには通っていないという駅は多く、新所原駅(JR東海道本線)や宝珠山駅(JR日田彦山線)の場合はなんとも微妙だ。

そして、地図上でも明らかに駅に都道府県の境界が通っていることが確認できるのは、秋津駅と山崎駅があげられる。
秋津駅は、西武の駅で東京都と埼玉県の都県境が通る。しかし、境界が複雑なため、実際に行ってみてもどこに通っているかはっきり分からないだろう。
それに対して、JR東海道本線(京都線)の山崎駅は、単純明快でホームに大阪府と京都府の府境が通っている。しかも、さすがに異なる府にまたがっているだけのことはあり、大阪方面行きのホームの端に境界を示す木製(枕木を利用?)の標識があり、左が京都府、右が大阪府となっている。
にしても、なぜこんなところが境界なのかというと、ちゃんと境界になるだけのものがある。昔から山城(京都)と摂津(大阪)の境はこの山崎の地で、そこを流れる幅が1メートルほどの西谷川が境界線となっていた。そう、ホームの下にはこの川がとおっているのだ。

さて、では駅の住所はどちらかというと、「京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷」となっている。大阪府側は10両編成以上の列車が止まるときに使用される屋根さえもないホームだけで、駅の主要施設は全部京都府側にあるからだ。そして、それに対する大阪側のホームが存在する場所の住所は「大阪府三島郡島本町山崎」となっている。
おや? 京都側が「大山崎」で、大阪府が「山崎」。駅の住所は「大山崎」で京都府。でも、なぜか駅名は「山崎」駅。さらに、駅前には京都府内にも関わらず、島本町(大阪府)の案内板までもあるという。なんとも不思議な場所だ。

では大山崎駅は? というと、別の駅として山崎駅のすぐ近くにある。それは、阪急京都線の駅で、こちらは完全に大山崎町(京都府)の中だ。

何はともあれ、駅構内に府境ということで、ウイスキーで有名なサントリーの山崎蒸留所や離宮八幡宮と並ぶ、山崎・大山崎の名所ではないだろうか。山崎駅で下車するとき、降り立つのは大阪なのか京都なのか……。
(もがみ)

2005年10月26日 00時00分

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