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「事故車」専門オークションサイトで落札するのはどんな人?

2018年3月1日 11時00分 ライター情報:内堀たかふみ
中古車を売るホームページはよく見かける。だがある日、こんなサイトを見つけた。

「日本最大級の事故車・故障車・廃車専用マーケットプレイス リンカーダイレクトオークション」



……事故車、故障車のオークション!? 事故車を買う人って、そもそもいるのだろうか? 誰がどんな目的で買うのか。そこで、このオークションサイトを運営している株式会社イードリーマー・山下亮社長に聞いてみた。


業者専用の会員制サイト


――このサイトの概要について教えてください。

2009年から本格始動した、事故車・故障車・廃車を扱う会員制のオークションサイトです。事故車を出品するのは、損害保険会社や全国の新車ディーラー、中古車店、自動車整備業者、修理業者など。全損事故や、修理を出しても高額になってしまうと判断したドライバーから引き取っています。対する落札者は、自動車整備業者、修理業者、中古車輸出業者、解体業者などになります。車の99%はリサイクルできますから。

――オークションということは一番高値をつけた法人が落札する?

いま申したように多くの業者が登録していますので、公正な価格競争が生まれます。結果、本当に欲しい法人への高額売却が可能になります。ネット上なのでオークションは1年365日開催。月間で2,300~2,500台、年間2万台が取引されています。2営業日で落札価格が決定し、3営業日で手元にお金が入ってきます。このようにスピード落札、スピード入金がポイントです。もちろん全国どこにでもすみやかに車両配送します。

――なるほど。てっきり個人が売買するサイトだとばかり思っていました。

個人による出品は可能ですが、落札はできません。古物商を保有する業者に限定しています。事故車をわざわざ買うことはないでしょう(笑)。

個人取引用のページ


――そうですよね。ちなみにどういった車が出品されているのでしょうか?

例えば、


ほかには、


など、見た目的に損傷が激しいものから、そこまで……というものまであります。それでもドライバーにとっては修理に出すより、いち早く売却して現金化したいという思いもあるのです。

――どんな車種でもいいんでしょうか?

そうですね。バスや高所での工事作業車、稲刈り機、フェラーリやランボルギーニといった外国車もあります。

業界の常識を変えた、革新的サイト


――今までこういったサイトはなかったんでしょうか?
 
中古車のオークションサイトは昔からありましたが、こういった事故車に特化したオークションサイトは、私たちが初めてだと思います。2009年前後、この事業を始めるにあたり、これまでどういうふうに事故車が買い取られていたのか調べてみると、そこに事故車専門の買い取り業者が介在していたことが分かったのです。ただどの業者も、買い値をかなり低く見積っていました。そして、それよりもはるかに高い金額で修理業者や解体業者に売っていたことが分かったのです。

ただ先ほども申しましたように事故車といえども車体は外のボディやエンジンなど99%はリサイクルできるわけですから、大いに価値があるものなんです。ただそういった事実がブラックボックス化され、誰も異議を唱える者がいなかったんです。
 
そこに新たに参入してきた私たちは、業界の因習にとらわれず、きちんとその事故車の価値を認めようとしました。さらに、「事故車は専業者に買い取りしてもらう」というそれまでの“言い値”文化にも反発。ドライバーさんや、法人の車両所有者に1円でも高くお返しできるよう、オークション事業を始めました。一部の法人のもとで事前に行ったテストではわずか3カ月で売り値が3倍に跳ね上がり、ここから一気に全国に広がり、類似企業が続々と現れました。

――業界に風穴を開けたわけですね。

そうですね。当時は「パンドラの箱を開けたね」と言われました(笑)。
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ライター情報: 内堀たかふみ

放送作家・ライター。ご用件のある方はutf0222@gmail.comまで気軽にどうぞ。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    等速ジョイントが破損すれば修理代は約40万、左だけ壊れても右も同時に交換しなければバランスがとれません。事故車から取った部品(リペア品)を使えば総額8万で済みます。

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