スーパーに置かれてるウインナーソーセージって、よく考えてみるとパッケージが独特。

なぜか2袋セットで売られてることが多くて、なぜかパンパンに膨らんでて、封がしてあるのになぜかさらにテープでもくくってあって、しかもそのテープはなぜか金色で……。

やけに謎が多い、ウインナーのパッケージ。どうしてこんな形で売られてるんだろう。

まずは2袋セットで売られてる理由について、伊藤ハム株式会社に話を伺った。
「食品には1袋ごとの量を多くした『お徳用タイプ』と言われる商品がありますが、ウインナーの場合は保存性を考えて、1袋ごとの量を多くするのではなく、2袋セットで販売しているんです。当社ではウインナーの袋に、安全な窒素ガスを入れることで美味しさを保っておりまして、開封するとこの効果がなくなってしまいます。そこでお得なタイプでありつつ、少しずつ使いたいというニーズにもお応えしているんです」
確かに2袋なら、たくさん使いたい人にとっても、弁当などで少しだけ使いたい人にとってもお得。
そんな結果、工場の段階で2袋セットが作られているようだ。

じゃあ次に、テープでくくってある理由は?
「もともとの理由は分かりませんが、現在はテープでくくったこの巾着型が、ウインナーのパッケージとして認知されている形であることが挙げられます。保存とは関係なく、デザインの一部とお考えください。また2袋セットにすることで、売り場で立たせて置くこともできるんですね。すべては、消費者の方に手にとっていただくための工夫なんです」
袋がパンパンに膨らんでるのも、機能性じゃなく見た目の理由なんだとか。ボリューム感を出すためってのが正直なところらしい。
だから冷蔵庫でかさばって入らないな~と思ったら、テープを取ってペシャンとさせた状態で保存して大丈夫。

ちなみにテープが金色なのは……、
「他の製品よりも目立つようにとつけています。結果的に、どの製品も似たパッケージになってしまっていますが……」

差別化の工夫が一般化していった結果、ウインナーは独特なパッケージになったってわけです。
(イチカワ)