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画面割れスマホを持つ人が「信用できない」のはなぜか、心理学者に聞いてみた

2018年3月14日 11時35分

ライター情報:石原亜香利


スマートフォンの画面割れを放置することは、仕事や人間関係に悪影響を及ぼす可能性があるようだ。あるアンケート調査では、「スマホの画面が割れている職場の同僚は信用できない、出世ができなさそう」などと思う人が多くいた。スマホと仕事がデキるかどうかは別物ではないのか。人はなぜ割れスマホで相手への信用を失うのか、心理学者に聞いてみた。

割れスマホの同僚は悪い印象


富士通コネクテッドテクノロジーズが2018年2月にスマートフォン保持者400人に対して実施した「スマートフォンの画面割れに関するアンケート調査」では、「もし、職場の同僚のスマホの画面が割れているのを見つけたらあなたはその人に対してどのような印象を持ちますか」の問いに対して「出世ができなさそう」が34%でトップに、次いで「仕事ができなさそう」31%、「一緒に仕事をしたくない」24%、「信頼できない」23%という結果になっていた。

出典:富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社「スマートフォンの画面割れに関するアンケート調査」2018年2月3日~5日


たかがスマホ画面が割れているだけで、仕事も出世もできず、一緒に仕事をしたくないと思われるどころか信用まで失うとはいったいどういうことか。
そこで日本ビジネス心理学会副会長で心理学者の匠英一氏に、なぜ割れスマホの持ち主は「信用できない」のか聞いてみた。

匠氏が心理分析をした結果、次の3つの要因に分類することができたという。

●「割れスマホ」を持つ人が信用できない心理の3つの要因
1.割ってしまった行動=「あわて者」
相手の割れスマホを見て「なぜ割れたのか?」を考えたときに、その人があわて者のように感じられます。そうしたリスクのある「危ない行動をしがち」な人物は、「仕事のできない人」を連想させてしまいます。リスク意識が低く、自分の行動を適切にコントロールできない、そうなると「出世できない人」といったように評価されてしまうわけです。

2.割れている状態の放置=「面倒くさがり屋」
割れスマホを持ち続けていると、直す手間をかけない面倒くさがり屋とみなされます。また掃除をしていない部屋に住み、散らかっていても整理できず、掃除もしない人間とも重なってきます。そうしたイメージはだらしない人であり、結果として「出世できない人」と連想されてしまいます。

3.割れ部分の修理ができない=「金欠」
割れスマホの修理がいつになってもできないとすると、貧乏な生活を送っているのだと判断されてしまいます。これは金欠で「お金のない人」のイメージに直結してしまいます。

「割れ窓理論」による心理の働きに関連


匠氏によると、こうした3つの原因を考えると、心理学でよく知られる「割れ窓理論」と関連していることがわかるという。

●「割れ窓理論(Broken Windows Theory)」との関連性
「割れ窓理論」は、「小さな穴がいつか全体に影響して破滅的な結果になる」という現象を説明するものです。犯罪心理学の分野でよく知られるようになりました。具体的には、割れたガラス窓がひとつでもあり、それが放置されたままだと、そのうち他の窓まで割られてしまい、やがてビル全体が荒れ果ててしまう、といった悪循環となるというものです。例えば、私は過去に自転車のかごの中にちらしを丸めたものを入れっぱなしにして駐輪しておいたことがあったのですが、戻って起きたら誰かにかごの中へゴミを捨てられていました。「犯罪は悪い心が在るから起きる」と思うのが一般的な見方ですが、「悪い心がなくても犯罪は起きる」というところに、実はこの「割れ窓理論」の本質があります。

これとまったく同じ原理で、この「割れスマホ」の問題を考えることができるわけです。
つまり、私たちは自分の持ち物を自分の身体の一部のようにみなして使用しているのですが、その一部が「割れた窓」のように傷ついたままになっているため、そこから割れ窓がもっと増えていくとみなされるのです。

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ライター情報: 石原亜香利

ウェブ・雑誌などで執筆するライター。美容・健康・ダイエットネタからビジネス・マネーネタまで、人が知りたい情報をとことん突き詰めてご提供中。