
実はそんなご当地キューピーも「気軽にひとつ買ってみる」ことが思いのほか難しい場所がある。みちのく「岩手県」だ。なんと岩手では6種類もの限定キューピーが売られていたのだ。これほど多くのキューピーが一堂に会しているさまは圧巻。そのうえ6種類どれもが相当にカワイイときているから、ひとつに絞るのは至難の業。キューピーファンなら嬉しい悲鳴をあげてしまうこと間違いなしだろう。
ちなみに私が目にした岩手のご当地キューピーは以下の6つ。まず岩手と言えばコレ! の「わんこそばキューピー」、瀬戸内寂聴氏が住職である「天台寺キューピー」、東北五大祭りのひとつである「さんさ祭りキューピー」といった有名どころから、河童で有名な遠野にちなんだ「河童キューピー」、民話の里ゆえの「座敷わらしキューピー」、銘菓『かもめの玉子』も有名な「かもめキューピー」、平泉で最期を遂げた「弁慶キューピー」まで岩手らしいキューピーがズラリ。
「岩手こそ、隠れたご当地キューピーの宝庫だ!」そう確信しつつ、このキューピーの発売元である株式会社オンリーワンのサイトをチラリとのぞいた私はまたまた衝撃を受けた。
ついにご当地ブームもここまで来たか〜という感じ。現在のところ、オーストラリアで「コアラキューピー」など3種類の限定キューピーが販売されている。そのうち他の国の限定商品も出るかもしれない。これからは国内旅行だけでなく、海外旅行のときにもキューピーチェックが必要なのかも。
キューピーファンにとっては嬉しいけれど忙しい時代になりそうだ。
(古屋江美子)