人気スタイリストが家紋の本を出版したり、携帯に貼る「家紋シール」が発売されるなど、現代人の暮らしにひそかに浸透? しつつあるようだ。
このサイトを運営されているのは、女将こと寺本哲子さん。和ゴコロをくすぐるなんともこのステキなサービス、いったいいつ頃からはじめられたのでしょうか?
「2年前の秋です。だから、サービスをはじめてもう1年半になりますね。ちょうど家紋が静かなブームになりはじめた頃で、昔ながらの家紋もいいけど、ペットとか子供のものにつける紋ならもっとカワイイのがいいんじゃない?なんていう雑談から思いついたサービスなんですよ」
なるほど、確かに伝統的な家紋をベースにしながらも現代的なセンスがプラスされていて、雑貨的なかわいさがありますよね〜。ちなみに、実際にオリジナルの個紋をオーダーされるのはどんな方が多いんですか?
「個人事業主の方がロゴに使われるのが実は多いです。普通のロゴをつくってもらうのに比べておトク感がありますからね。あとは、92歳のご婦人もいらっしゃいましたよ。インターネットを使われないので、特別に電話と郵送で対応したのですが」
最後に女将の今後の展望としては「“紋をつけて遊ぶ方法”をもっと増やし、より多くの人へうちのこ紋文化を広げていきたい」とのこと。サイトには個紋のサンプルだけでなく、実際にTシャツやマグカップなど個紋をさまざまなグッズに展開させた例が掲載されていたが、確かにこれ以外にももっとおもしろい活用法がありそう。個紋の柄を全体に散らした浴衣とかつくってもカワイイかもしれませんね!?
ところで、気になるお値段は1紋、52,500(税込)円。モチーフは飼い猫や好きな花、本人の似顔絵など、特に和テイストなものでなくともOKだそうだ。
女将いわく、「個紋は究極のマイブランド」とのこと。自分のイニシャル入りの便箋や万年筆とかって、持っているとなんとなくうれしかったりしますよね。それと同じ感覚でつくってみるのも楽しいかも。モノに対して愛着がわき、長く大切に使おう〜って気になれそうです。(野崎泉)