宮崎の定番ドリンク、「ヨーグルッペ」って知ってる?
なんとも愛らしいパッケージの「ヨーグルッペ」(84円/税込)
先日、新宿みやざき館「KONNE」で、謎の飲み物を発見した。それが「ヨーグルッペ」。


缶には描かれているのは、かわいらしい女の子とスイスを連想するような山の絵。ネーミングとパッケージから、「飲むヨーグルト」のようなもの? と勝手に想像しつつ、とりあえず1本買ってみた。

早速、家に帰って飲んでみようとコップに移すと、まず色に驚いた。なんとなく白色をイメージしていたのだが、実際は淡い褐色。ひとくち飲んでみると、ヨーグルトにも似ているが、より甘く、まろやかな口当たりがなんともおいしい。

実はこの「ヨーグルッペ」、1980年に発売されたもので、九州ではスーパーやコンビニなどでも販売されている定番ドリンクだという。
同商品を販売している南日本酪農協同株式会社の方にお話を聞いてみた。やっぱり九州では定番なんですか?
「おそらく九州では、ご存じない方はいらっしゃらないのでは? というくらいのロングセラー商品です。宮崎のスーパーでは、よくケースで販売されており、まとめ買いされる方も多くいらっしゃいます」

ヨーグルッペは南九州の生乳を原料とし、同社独自の3種の乳酸菌を使用している。
「ヨーグルト特有の酸っぱさをひかえ、口当たりの良いまろやかな風味に仕上げています。お子様から年配の方まで、世代を問わずお飲みいただけます」
ちなみに淡い褐色であるのは、たんぱく質と糖質が反応しているため。私のように、商品名から白色の中身を想像する人も多く、お客様相談室への問い合わせも時々あるのだとか。
ちなみにパッケージにはちゃんと褐色を呈していることが表記されている。

それと、やっぱりこのネーミング、気になるんですが(笑)。
「甘酸っぱいヨーグルト風味の飲料であるため、“ヨーグルト”を連想させること、愛称として親しみやすいことを目的としてヨーグルッペと名づけました」
なんでも社内の公募により選定されたのだとか。

九州の人にとっては、昔ながらの定番の味。
「九州から本州へ引越しされた方からは、どうしてもこの味が忘れられないとの声が多く、ケース単位のご注文を頻繁にいただきます」
パッケージも発売当時からずっと変わっていないのだそう。

関西・関東ではまだなじみが薄く、自動販売機での販売されているくらいだが、一度飲めばクセになる人も多いであろうヨーグルッペ。
九州を訪れた際は、ぜひチェックしてみてください。
(古屋江美子)

南日本酪農協同(株)HP