「セーラームーン」「CCさくら」「ぴちぴちピッチ」今も昔も“なかよし”作品がアツい！人気5作品をご紹介♪

『美少女戦士セーラームーン』『カードキャプターさくら』『おジャ魔女どれみ』など、名作が揃う少女マンガ誌「なかよし」。連載やアニメが終了してもなお、多くの作品が映画化や続編制作、グッズなどが展開され、長年にわたりファンに愛されています。本稿では、昔も今も人気を誇る「なかよし」作品をご紹介。作品を知らなかった方も、以前作品を好きだった方も、この機会に楽しんだり思い出してみてはいかがでしょうか？■ぴちぴちボイスでライブスタート! 『ぴちぴちピッチ』原作・横手美智子氏、作画・花森ぴんく氏による作品。2002年～2005年に連載、アニメは2003年4月～2004年12月に放送されたミュージカル・ファンタジーです。当時は、主人公が魔法少女と人魚姫の2パターンに変身できる、敵とのバトルでは“歌って”倒すという設定の斬新さに驚きました。もちろん、学園生活や仲間との日常、イケメンヒーローとの恋愛まで、少女マンガの要素がギュッと詰め込まれており、見応え盛りだくさんな作品でした。8月3日発売となる「なかよし」2021年9月号では、『ぴちぴちピッチ』の新作ストーリーの連載がスタート。15年以上のときを経ての新作ですが、情報発表後はSNS上で「懐かしい」「楽しみ」といった声が上がり話題になりました。【ストーリー】主人公・七海るちあは北太平洋のマーメイドプリンセス。るちあは、初恋の男のコにあげた真珠を探しに、人間界の中学校へ転入する。そこで、海斗という少年に出会い、真珠を渡した少年だと判明。しかし、人間に“人魚”の正体を明かすと泡になって消えてしまうため、正体はヒミツにすることに……。また、海の世界の様子も急変！ 海の支配を目論むガクトたちに、るちあはマーメイドプリンセスの“真珠の力”で“歌”を武器に立ち向かう！■地球の未来にご奉仕するにゃん♪ 『東京ミュウミュウ』原作・吉田玲子氏、作画・征海未亜（現・征海美亜）氏による美少女戦隊と環境問題をテーマにした作品。同誌に2000年～2003年まで連載、2002年4月～2003年3月にアニメが放送されました。猫耳やしっぽ、カラフルなコスチュームや、カフェで働くウェイトレス姿など、とにかくかわいらしい姿の女の子が満載です。そんなポップさとは裏腹に、お話のテーマは“環境問題”を取り扱っており、彼女たちが“合体”してしまったスナメリ、ハイイロオオカミなどの絶滅危惧種とは何なのか、人間社会がもたらした自然破壊について考えたくなる作品でもあります。2020年からは『東京ミュウミュウ』の“男”版と称した『東京ミュウミュウ オーレ』が連載スタート。イリオモテヤマネコのDNAを注入され、地球を救う戦士“ミュウミュウ”として目覚めてしまった男子高生・渋谷葵と、超個性派のミュウミュウたちが活躍します。さらに、「なかよし」の創刊65周年の一環として『東京ミュウミュウ』の完全新作アニメ、『東京ミュウミュウ にゅ～』の制作が決定。キャスト、ビジュアルもあらため、2022年より放送開始予定で、ファンからの期待も高まっています。【ストーリー】中学1年生の桃宮いちごは、大好きな青山君とのデート中に、ある実験に巻き込まれてしまう。なんとレッド・データ・アニマルズ（絶滅危惧種）のイリオモテヤマネコのDNAを注入され、猫耳としっぽが生えた“ミュウイチゴ”に変身!? さらに謎の男・白金から「エイリアンから地球を守って欲しい」と頼まれ、正義の味方・東京ミュウミュウとして戦うことに……。ほかの4人の仲間を見つけ、エイリアンを倒して元の姿に戻ることはできるのか!?■汝のあるべき姿に戻れ！ クロウカード！『カードキャプターさくら』『魔法騎士レイアース』『XXXHOLiC』などで知られる漫画家集団・CLAMP氏による魔法少女ファンタジー。1996年～2000年まで連載され、1998年から2000年にかけてアニメ1部（クロウカード編）、2部（さくらカード編）が放送されました。本作の魅力は、なんといっても主人公のさくらちゃんでしょう。「はにゃ～ん」「ほえ～」が口癖でホットケーキ作りが得意な、かわいらしさが詰め込まれた女の子です。しかも、ローラーブレードで登下校していたり、チアリーディング部でバトンができたりと運動神経バツグン！というギャップもたまりません。明るく頑張り屋な性格で、「絶対だいじょうぶだよ」という無敵の呪文で苦境を乗り越えていく姿にグッときてしまいます。また、魔法少女ものではありますが、さくらちゃんは変身しません。その代わりに、親友の知世ちゃんが毎回衣装を手作りしており、いつも違う衣装を見ることができます。新しいコスチュームを毎話見れるのはとてもワクワクしますし、どのデザインもかわいいので、チェックしてほしいポイントです。連載開始20周年記念プロジェクトの一環として、2016年からは続編となる『クリアカード編』が連載開始となり、アニメ放送も始まりました。アニメ声優陣は、丹下桜さん（木之本桜役）、くまいもとこさん（李小狼役）、岩男潤子さん（大道寺知世役）、久川綾さん（ケルベロス役）、関智一さん（木之本桃矢役）、緒方恵美さん（月城雪兎役）らが変わらずにキャストを務めています。【ストーリー】主人公は体育が得意な小学4年生の木之本桜。ある日、自宅の書庫に光を放つ不思議な本を発見し、その中のカードが飛び散ってしまう。残された本の中から現れたのは、ケルベロスと名乗る奇妙な生き物。さくらは、ケルベロスからカードを捕獲するカードキャプターになるよう命じられる。その出会いから、さくらは魔法を使って、実体化したカードに立ち向かい、カードを全部元に戻すために奮闘する！■月に変わっておしおきよ！『美少女戦士セーラームーン』1992～1997年に連載およびアニメ放送された、武内直子氏による美少女戦隊もの。劇場アニメ化、ゲーム化、ミュージカル化、TVドラマ化とさまざまなメディアミックスが展開されました。当時は社会現象となる人気を博し、後継の作品にも多大な影響を与えた作品です。筆者もセーラー服のコスチュームのかわいさに惹かれましたし、女の子たちがボロボロになるほどの壮絶な戦いに、毎回夢中になっていた記憶があります。登場するグッズも惑星や宝石をモチーフとしたステッキやコンパクトなど、とてもきらびやかで女の子の憧れが詰まったものばかりでした。アニメ監督は、『おジャ魔女どれみ』『HUGっと!プリキュア』の佐藤順一氏、『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』の幾原邦彦氏、『桜蘭高校ホスト部』『ソウルイーター』の五十嵐卓哉氏たちが手掛けています。2014年からは原作マンガのストーリーに忠実に沿った『美少女戦士セーラームーンCrystal』『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』がアニメ化され、人気が再燃。当時アニメを見ていた“オトナ女子”に向けたグッズも多く展開されるようになりました。【ストーリー】月野うさぎは、ちょっぴりドジで泣き虫な中学2年生の女の子。ある日、黒ネコのルナから自分が「月の戦士・セーラームーン」であることを告げられる。「ほかのセーラー戦士とともに月のプリンセスを捜してほしい」と頼まれ、うさぎはセーラームーンに変身する。街の人々を襲うダークキングダムの妖魔と戦うことになったが、慣れない戦いに苦戦するセーラームーン。しかし、彼女のそばに、水野亜美、火野レイ、木野まこと、愛野美奈子らセーラー戦士たちが集まってきて……。■ピーリカピリララ ポポリナペーペルト♪『おジャ魔女どれみ』本作は東映アニメーション制作のオリジナルアニメーション。1999年2月～2003年1月まで4年にわたり放送された魔法少女アニメの人気作です。なかよしでは、たかなししずえ先生の作画で、同期間連載されました。当初、この放送枠では1～2年ごとに作品が入れ替わっていくスタイルでしたが、『おジャ魔女どれみ』『おジャ魔女どれみ#』『も～っと! おジャ魔女どれみ』『おジャ魔女どれみドッカ～ン!』と4シリーズまで続く人気作となりました。誰しも憧れたことがある（？）魔法使いになれるストーリーで、敵と戦うことなく繰り広げられるハチャメチャな日常が面白いです。魔女見習いのコスチュームに着替えるシーンやステッキはカラフルでポップでかわいらしく、「パイパイポンポイ プワプワプー」「プルルンプルン ファミファミファー」など思わず真似したくなる呪文も魅力的でした。『おジャ魔女どれみ ドッカ～ン！』では、『竜とそばかすの姫』『サマーウォーズ』で知られる細田守監督が演出を手掛けたエピソードも必見です。2020年には、『おジャ魔女どれみ』20周年記念として映画『魔女見習いをさがして』が公開されました。子供のころに『どれみ』を見ていた女性3人を主人公に据え、一緒に旅に出るという物語で、佐藤順一監督らスタッフも再集結して制作。アニメ！アニメ！でも春風どれみ役・千葉千恵巳さん、藤原はづき役・秋谷智子さん、妹尾あいこ役・松岡由貴さんへのキャストインタビューを行っています。また、思い出エピソードを集う読者アンケート企画も実施。心に残ったエピソードなど幅広い世代から“愛”があふれる声が届きました。【ストーリー】魔法に憧れ、「世界一不幸な美少女」と自称する春風どれみ。ある日「マキハタヤマリカの魔法堂」という変わったお店を見つけ、女主人・マジョリカの正体を魔女だと見破ってしまう。すると、マジョリカは奇妙な“魔女ガエル”の姿に変貌！ どれみはマジョリカから「責任を取ってお前も魔女になれ！」と迫られ、魔女見習いになることに!?『東京ミュウミュウ にゅ～』（C）征海美亜・吉田玲子・講談社／「東京ミュウミュウにゅ～」製作委員会『カードキャプターさくら』クリアカード編（C）CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」《後編》（C）武内直子・PNP／劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会『おジャ魔女どれみ』（C）東映 アニメーション