クレジットカード各社は、世界で普及する「タッチ決済」の認知度向上・利用拡大を目指し、近年、「タッチ決済」に限ったキャンペーンを実施している。1月から三井住友カードと楽天カードが揃って「スマートフォン(スマホ)のタッチ決済」限定キャンペーンを開始したのでまとめて紹介しよう。
なお、楽天カードの「スマホのタッチで10%還元!」キャンペーンは、楽天モバイル契約者のみ対象となる。

●従来のカード差し込みやQUICPay/iDは対象外なので注意を!
 三井住友カードは、キャンペーンサイトでエントリーのうえ、対象のコンビニ・飲食店で、対象のカードを設定した「スマホのタッチ決済」で支払うと、期間中の合計利用金額200円につき、Vポイントで10%還元する「もれなく10%ポイント還元!対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使おう!キャンペーン」を4月21日まで実施する。付与上限は1000ポイント。
 対象のコンビニ・飲食店は、セブン-イレブン、ローソン、ミニストップ、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップなど。
 また三井住友カードは、1月22日~2月22日の期間、スーパーの「ライフ/ビオラル/セントラルスクエア/Miniel」の各店舗(ビオラル グランシップ大船駅前店を除く)を対象に、「スマホのVisaのタッチ決済限定!ライフのお買い物で10%還元キャンペーン!」も実施する。エントリーは不要。
付与上限は500ポイント。
 一方、楽天カードは、楽天モバイル契約者を対象に、条件を全て満たすと10%還元する「スマホのタッチで10%還元!」キャンペーンを3月31日まで実施する。
 条件は、キャンペーンへのエントリー、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」または「Rakuten最強プラン(データタイプ)」の契約(24年3月末時点の契約状況で判断)、スマホでの「Visaのタッチ決済」の利用。10%還元の内訳は、キャッシュバック9%、通常のポイント還元1%。キャンペーン分はキャッシュバックなので、ポイント還元よりダイレクトに支払いの負担が減る。キャッシュバックの上限は2000円。

 楽天カードは、他社と自社の2枚ではなく、国際ブランドやデザインの異なる「1枚目」と「2枚目」の計2枚の楽天カードの使い分けを提案しており、Visaブランドの楽天カードを保有していない人は、この機に新規入会や2枚目のカード申し込みを行うとお得だ。
●「LINEプリペ(Visa) Visaでタッチ3%還元」キャンペーンも
 審査不要で発行できる「Visa LINE Payプリペイドカード」でも、タッチ決済に限ったキャンペーンを実施中。キャンペーン名は「LINEプリペ(Visa) Visaでタッチ3%還元」キャンペーンで、期間中、月ごとにエントリーのうえ、エントリーした月内(1月のみ10日~31日)に「Visa LINE Payプリペイドカード」で「Visaのタッチ決済」を利用すると、LINEポイントでエントリーした月の合計利用額から3%還元される。
 注意点として、「決済日」ではなく、支払い履歴の決済詳細情報で確認できる「確定日」を基準に判定するため、各月ごとのエントリーを忘れないよう呼びかけている。ポイント付与上限は一人あたり月ごとに1000ポイント。「iD」などVisaのタッチ決済以外はキャンペーン対象外。

 タッチ決済は、「タッチ決済」搭載クレジットカードやデビットカード、それら対応カードを登録したスマホなどのモバイル端末を店舗の読み取り機にかざすだけで決済できる世界標準の非接触決済手段。
 今回取り上げた四つのキャンペーンの特設ページでは、「QUICPayは対象外」または「iDは対象外」と大きく記載されており、国内向けモバイル決済サービス「QUICPay/iD」から、世界標準のモバイル決済サービス「スマホのタッチ決済」への移行をうながすためのキャンペーンといえるだろう。
 各キャンペーンの実施期間中、QUICPay/iDとタッチ決済の両方が利用可能な店舗では、キャンペーン条件となる「スマホのタッチ決済」を利用したほうがお得なので、QUICPay/iDも、ぜひ手持ちのスマホでタッチ決済を使い始めてみよう。
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