高市首相が公式プロフィールにも記す、米国議員事務所での経歴。
「コングレッショナル・フェロー(Congressional Fellow)」と呼ばれるその肩書は、1987年から松下政経塾の派遣により、米民主党下院議員パトリシア・シュローダーの事務所で約1年半在籍した際のものとされる。
高市首相は、この経歴をめぐって「米国連邦議会立法調査官」と名乗ってきたことが長年疑惑視されてきた。
2025年の自民党総裁選で取り沙汰された際、首相は過去に使用した「連邦議会立法調査官」ではなく、「コングレッショナル・フェローであった」と反論。公務員を意味する肩書ではなく、米議会の研修プログラム参加者であり、費用は松下政経塾が負担し、米議会から給与が支払われる公務員(調査官)ではなかったことが明らかになった。
その上で、「私が、米国連邦議会の『コングレッショナル・フェロー』であったことは事実でございますし、文書もございます」と詐称は完全に否定した。
そこで実業家のひろゆき氏は《高市早苗首相が選挙公報で「米国連邦議会立法調査官」と名乗ったという説があるのですが、裏取り出来る人は居ますか?》とXで呼びかけると明確な証拠が投稿される。フリージャーナリストの岩上安身氏が、首相が初めて出馬した1993年の総選挙の選挙ビラにはっきりと「米国連邦議会立法調査官」の文字が記されているのを発見した。また国会図書館に保管されている選挙公報にも、「米国連邦議会立法調査官」と書かれていたことを見つけていたのだ。
高市首相は、1993年の初立候補時から「米国連邦議会立法調査官」の肩書きは使用していなかったと説明していたが、その説明が虚偽であることが明らかになってしまった。
さらに、アメリカでポジションを獲得した経緯そのものに、本人が「ウソ」を笑いながら認めていた告白が眠っていたのだ。
作家の適菜収氏が、新刊『AIは人間を殺さない、飼い殺す』のPRで出演した「大竹まことのゴールデンラジオ」(文化放送)で大宅文庫から発掘した過去の記事を「動かぬ証拠」として持ち出した。番組内では適菜氏が用意した資料を、大竹まこと氏が読み上げる場面があった。
《シュローダー議員へのアプローチは?って聞かれて高市さんは、私を雇ってくれと履歴書に色々と書いたんだけど、私の英語力って大したことなかったから、その頃付き合っていた男がすっごく英語ができる男だったんで、随分と添削してもらった。
適菜氏は「これ、100%の証拠じゃないですか。本人が言ってるんですよ」と鼻息荒く語り、大竹氏も「本人が、私、ウソ書いちゃったって言ってますね。すごいね、これ」と驚きを隠さなかった。
引用元は、1992年発売のファッション誌「CLASSY.」(光文社)4月号に掲載された高市首相のインタビュー記事である。1987年のフェロー獲得から4年あまり経た時期で、高市氏は同年7月の参院選奈良選挙区で初出馬・落選している。
芥川賞作家の平野啓一郎氏は自身のXに《嘘の経歴で、しゃあしゃあとテレビにまで出れる人というのは、世間一般の人間とは全く異なる精神構造だと思う》と投稿。
《バレたらどうしようとか、良心の呵責とか、スゴイですねと感心されて恥ずかしいとか、そういうのが全部平気なのだから。詐欺師が総理になっている》
このように指摘をし、首相を痛烈に批判していた。
秘書のやらかしに加え、今回の経歴疑惑で挟み撃ちの高市首相だが、起死回生の一手はあるのだろうか。
文:BEST T!MES編集部
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