「ちょっと待ってくださいよ! なんでこんな値段なんですか? おかしいじゃないですか」と、詰め寄りたくなる瞬間が稀にある。今回がまさにそうだった。


イタリアンファミレスチェーン「オリーブの丘」がグランドメニューを改訂した。……と聞けば、「まあ季節ごとのアップデートね」くらいに受け止めるのが普通だろう。ところが今回は様子が違う。どう考えても“その価格帯の仕事じゃない”メニューが紛れ込んでいるのだ。

ということで、神がかったコスパを誇る新メニューたちの全貌をレポート!

○「オリーブの丘」新グランドメニューに! 気になる4品を実食してみた

まず前提として、この店はもともと様子がおかしい。パスタは注文ごとに乾麺を茹でるし、前菜は300円台から、パスタは400円台からという狂気の価格帯。それでいてちゃんとウマいんだから意味がわからない(褒めている)。

最近、SNSのほうも「オリーブの丘はヤバい」「完全にあのイタリアンチェーンの上位互換」「ウマいのに安すぎる」とザワついているが、完全に同意。店舗数がさほど多くないのでまだ馴染みのない人もいるかと思うが、一度この魅力を知れば他所には行けないレベルなのよ。

そんなオリーブの丘がこの春、グランドメニューをリニューアルしたと聞きつけ、さっそく行ってきたのだけど……

うん、どれもウマそう。ということで、特に気になったメニューをいろいろ頼んでみた!

まずは「冷製ビスクスープ~やみつきクルトン添え~」から。……あれっ、ちょっと待って。
これいくらだっけ?……319円……? 普通に2人以上で分けられそうなサイズ感だし、見た目もお洒落……。

スプーンを入れた瞬間からエビの香りが立ち上がり、スッと口に含むと……濃厚な旨味がドンッッッ!! と押し寄せる。ウマいぞこれ! めちゃくちゃウマいぞ……!? 上品ではあるんだけど、脳にガツンとくるというか、旨みの密度が異様に高いので、ライスもお酒も進みそう!

クルトンもめちゃくちゃいい仕事をしている。ザクザク食感で、ほのかにスパイシーな風味も乗っていて、スープの旨味をいい具合に吸い込んでおり、噛んだ瞬間にじゅわ~っと弾ける。あああ、ウマい。身悶えするほどウマい……!

続いて「まぐろのブルスケッタ」。カリッと焼かれたバゲットの上に、まぐろタルタルがこんもりと乗っている。ふむ。まぐろのブルスケッタか……。多分、生まれて初めて食べるけど、味の想像がつかないな。さっそくガブッ。

……うわっ、ちょ待っ……これはヤバい! 超~~~ウマい! 超~~~~~ウマいッッッ!! まぐろの旨味と風味、バルサミコのコクと酸味、みじん切りにされた玉ねぎのフレッシュな甘みと辛味……それぞれの個性が互いを引き立て合い、素晴らしいマリアージュを奏でている。
サクサク&とろとろの食感的なコントラストも秀逸だ。

“イタリア版のネギトロ”と言ったところか。すべてのバランスが良すぎる。ビールにもワインにも合うだろう。ちなみにこれも319円。エグい……!

メインは「えびとベーコンのレモンカルボナーラ」。これももうビジュアルからして仕上がってるな。よく見ると薄くスライスされたレモンの皮も入ってるぞ。

クルクル~っと巻いて……パクッ。

おおおおお……うっ、うめぇ……。マジかよ、マジで全部がウマいじゃん……。クリームのコクはしっかり濃厚なのに、レモンの香りがスコーンッ! と抜けていくから、食後感がやたら爽やか&華やか。
ひと口ひと口がずっと新鮮に感じられる。エビの旨味も行き渡っていて、めちゃくちゃリッチな味わい!

レモンの皮もポイントで、酸味だけでなく、ほんのりした苦みと香りが加わることで全体が大人味に引き締まっている。さりげなくレモンを入れるだけで、こんなにも高級感、贅沢感が生まれるのか……。715円でこのクオリティはバグ。もはや芸術的でさえある。最高……!

ラストは「オリーブの丘ティラミス」でフィニッシュ! 見た目からして美しく、スプーンを入れるとしっとりとした層が顔を出す。

口に運ぶと、マスカルポーネのコクがまず広がり、続いてエスプレッソのほろ苦さが追いかけてくる……! このバランスが絶妙で、甘すぎず、だけど満足感はたっぷりな大人のデザートに仕上がっている。しかもこれ、店内で仕込んでるらしいよ? しっかり手間がかかってるじゃないの……。2人で分けてちょうどいいくらいのサイズ感で、お値段429円。お得すぎる!

ビスク、ブルスケッタ、パスタ、デザート。ランチとしてはあまりに贅沢で、ディナーとしても十分すぎるほどのラインナップ。そんな満足感に溢れた全4品、気になるお会計は、まさかの……1,782円! 安ーーーーーーッ!! どう考えても3,000円分くらいの内容だったぞ?

店員さん、この会計って本当に合ってる? ティラミスとか計上し忘れてない?……と、本気で聞きたくなるような衝撃。
ぜひお近くの店舗で体感してみて!

猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら
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