頭痛やしびれ、めまいは日常的にも起こりうる症状です。では、どうすれば脳梗塞のサインを見抜けるのでしょうか。
医師が繰り返し強調するのは「症状の種類ではなく、発症の仕方」に着目することです。

今回のテーマは、「日常症状と脳梗塞を見分けるポイントと、すぐに受診すべきタイミング」です。
「いつ」起きたかが分かるほどの突然さがカギ

脳梗塞かどうかを見極めるうえで最も重要なのは、「何時何分に起こった」と言えるほど、症状が突然現れたかどうかです。田頭先生は、その突然さについて、「テレビを見ていたとき」という表現では足りないと話します。たとえば、「ヒロインが振り向いた瞬間」「主人公がドアを開けた瞬間」のように、その場面の一点を特定できるほど急に起こった変化であれば、脳梗塞を強く疑うべきだと指摘します。

疲れや体調不良による症状は徐々に現れることが多い一方で、脳梗塞の症状は一瞬で始まるのが特徴です。「突然始まったかどうか」が最も重要な判断軸になると強調します。
症状が軽くても「突然なら緊急」という原則を

脳梗塞の症状は、障害される部位によって現れ方が異なるため、症状の種類だけで判断することは難しいとされています。そのため、「症状が軽いから様子を見よう」と自己判断しないことが大切です。田頭先生は、突然現れた症状であれば、軽く見えても救急受診を検討してほしいと呼びかけています。

後遺症を防ぐためにも、「突然の症状」は緊急のサインとして捉え、ためらわず行動することが大切です。

○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)

鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。
また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。

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