Claboは、2026年5月8日、暗号資産利用経験者992名を対象に実施した「積立投資の実施状況および2026年の投資方針に関する実態調査」の結果を発表した。本調査は2026年3月23日、国内在住の暗号資産投資経験のある男女を対象に、インターネット調査にて行われた。


○現在の積立利用者は約4割。暗号資産でも堅実な手法が浸透

暗号資産投資家992人を対象に調査したところ、積立投資を「現在している」と回答した人は40.73%に達した。価格変動リスクを抑えるドルコスト平均法のような堅実なスタイルが一般化している様子がうかがえる。

一方で「知っているがしていない」層も25.40%存在しており、自動積立よりも手動取引を好む層との二極化も浮き彫りになった。なお、積立投資を「知らなかった」と答えた人は5.75%と極めて少数であり、投資家にとって身近な選択肢として定着している実態が判明した。
○過去にやめた層が4割。継続の難しさと戦略的停止の背景

「過去にしていたがやめた」と回答した人は43.2%にのぼった。積立投資は長期的な資産形成に向くが、暗号資産特有の急激な相場変動や目標金額の達成、資金使途の変化によって利用を停止するケースが少なくない。

この「離脱層」の多さは、下落局面で評価損を抱えた際に機械的な購入を継続することの難しさを示唆している。一方で、十分な利益を得たことで利益確定を行う「戦略的停止」のパターンも考えられ、投資家個々のリスク許容度の変化が反映されている。
○認知率94%超えも実践に至らない層の心理的壁

今回の調査では、積立投資を認知している人は合計で94.26%に達した。しかし、認知しながら「していない」と答えた25.40%の層には、積立特有のもどかしさが影響していると考えられる。


短期間で大きな利益を狙う投資手法とは対極にあるため、自分の判断で売買したいという主体的な欲求が自動積立への移行を止める要因となっているようだ。まとまった資金を一度に投入したい層にとって、積立が非効率に映る場合もあるなど、マーケットへの向き合い方の違いが明確になった。
○ガチホ勢の52%が積立を継続。手法との高い親和性が浮き彫りに

投資スタイル別のクロス集計では、長期保有(ガチホ)派の52.0%が現在も積立を継続していることがわかった。価格変動に一喜一憂しないガチホの思想と積立投資は戦略面で親和性が高く、この層の「過去にやめた」割合は16.2%と全スタイル中で最も低い。

一方で、自らを積立派と定義する層でも現在実施しているのは48.0%にとどまり、約3割がすでに利用を停止している。自身の資金状況に応じて柔軟に手法を使い分けている投資家の実態がうかがえる。
○複数併用派は4割超が積立を停止。手法の取捨選択が加速

複数の手法を使い分ける「併用派」は、43.2%が「過去にしていたがやめた」と回答した。試行錯誤の中で積立が自身の投資効率に合わないと判断し、別の手法へ資金を振り向けた結果と推察される。

併用派は市場環境の変化に敏感であり、上昇局面での現物購入強化や横ばい局面での積立停止など、機動的な判断を下している可能性がある。自身の目的に最適化された手法を選び抜く過程で、積立から離脱する層が一定数生まれるのは必然といえる。

○短期売買派は実施率25%で最低。リスクヘッジとしての需要も

短期売買をメインとする投資家の積立実施率は25.0%と、全スタイル中で最も低い数値であった。即時的な利益確定を重視するスタイルにとって、資金が拘束される積立は魅力が薄いと感じられやすい。

しかし、4人に1人が積立を継続している事実は、リスクヘッジとしての需要を物語っている。トレードで利益を狙いつつ、守りの資産をコツコツ積み立てる二段構えの戦略をとる層も存在している。一方で「知っているがしていない」割合は31.1%と最も高く、手動取引への自負がシステム任せの投資と一線を画す要因となっているようだ。
○2026年の投資方針は58.5%が投資額を増やしたい意向

今後の展望として、2026年に向けて投資家全体の58.5%が「投資額を増やしたい」と回答した。強気な市場展望を持つ投資家が多いことが示された。
編集部おすすめ