学生時代、当時は当たり前だと思っていた先生の振る舞いも、大人になってから思い返すと「実はすごくありがたいことだったんだな」と気づく瞬間があります。親身になってくれた言葉や、さりげない優しさに救われた経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
今回は、マイナビニュース会員303人を対象に実施したアンケートの中から、今も心に残っている「いい先生」とのエピソードをご紹介します。
○「忘れられない先生」がいる人は6割以上。向き合ってくれた姿が記憶の鍵に
アンケートにて、今でも記憶に残っている「忘れられない先生」がいるか聞いたところ、「何人か印象に残っている先生がいる」(44.9%)と「1人だけ印象に残っている先生がいる」(19.8%)を合わせて計64.7%にのぼりました。
その先生がどのようなタイプだったかを尋ねたところ、「厳しかったが愛情があった」(20.9%)や、「とても優しかった」(18.4%)が上位となっています。
また、どのような先生を「いい先生」だと思うかという設問では、「生徒一人ひとりをよく見ている」が29.1%で最多となり、「叱るときも理由が納得できる」が20.4%で続く結果となりました。単に優しいだけでなく、自分のことをしっかりと見て、一人の人間として向き合ってくれた先生の姿が、多くの人の心に深く刻まれているようです。
しんどい時に支えてくれた、優しさと情熱
学校生活の中で悩んだり、壁にぶつかったりした際、そっと手を差し伸べてくれた先生たち。当時の救われた気持ちが伝わるエピソードが寄せられました。
・いじめられてた時、クラス全員にブチギレてくれた。
・停学寸前のところを救ってくれた。
・自分は人付き合いが苦手だったが、気にかけてくれ色々と指導してくれた。
・普段は厳しかったが、相談事があるときには、親切に対応してくれた。
・成績の良い人にも悪い人にも分け隔てなく平等に接してくれた。
・中3の時の担任の先生が授業も面白い上に進路指導など親身になってくれて良い先生だった。保護者からの信頼度も厚かったと思う。
・息子の机の中やロッカーなど整理整頓が出来てない事を詫びた所「いえいえ、◯◯君(息子)なんて全然全然マシです。もっともっとうわて(整理整頓出来ない子)がいます残念ながら上位には入れません。」息子の不得手を前向きにフォローしてくれた。
○一人の人間として向き合ってくれた「一生の恩師」
「当時はわからなかったけれど、大人になってその意味がわかった」という声も多く集まりました。生徒の可能性を信じ、時には自分の立場を顧みずに行動してくれた先生たちの姿が浮かび上がります。
・研修旅行で、列車に乗り遅れそうになった私たちのグループを、引率の先生がドアが閉まらないように足をはさんで待っていてくれた。駅員にひどく怒られていたが、先生はただひたすら謝るだけだった。自分のことを犠牲にしてまで、生徒のために何でもしてくれる先生だったのがとても印象深い。
・昭和50年代の小学校にしては珍しく通信簿がなく「あゆみ」という名の記述式の評価で、5~6年生の時の担任の先生は自分のことを「とても想像力豊かで感受性も素晴らしいものがある。このまま育つよう願っています」と書いてくれた。
・普通は教えてくれない、知能テストの点数(IQ180)を教えてくれて、その後の人生の自信になった。
・高校時代の先生が教えている内容が全く理解できなかったが、大学に入って聞いていた授業の内容そのものであって、びっくりした。
・特に役職についているわけでもない教師であるが生徒に対しても教職員に対しても、えこひいきや区別せず平等に接する先生がいた。先輩や上司だからといって遠慮するわけでない姿勢は影響を受けた。生徒に対しても成績が特別良い、体育会系の部活動をしているといった優遇されやすい事でひいきするのでない姿勢は中々いない教師と思う。
・小学5・6年の時、クラス全員が季節問わず早出で毎日朝から学校の周りを走らさせられた。2クラスしかなくもう1クラスは普通に登校していた。昔なので先生に逆らえず早起きが辛かったが、運動会で差が出たり、真冬でもクラスで風邪をひくものが殆どいなかったり隣との差が確実にでていた。今から思うとあれはあれで先生に考えがあったんだなと感謝している。
○教室の外でも寄り添ってくれた、心温まるひととき
先生と生徒という枠を超えて、温かい時間を共有した記憶も多く寄せられました。先生の意外な一面や、心温まるもてなしが今でも語り草になっているようです。
・先生が過去に担当した生徒の話をしてくれたことがあったが、一番手のかかる生徒が成長して、大人になってもずっと連絡を取り続けてくれるのが嬉しい、と懐かしそうに話していた。
・夏休みに山間部にあった先生の自宅にクラス全員を連れていってくれて、一日中自然を楽しんだことが強く印象に残っている。
・自分が卒業するとき、定年退職する学年主任の先生から合格祝いに靴下を頂いた。
・引越しが決まっていて転校することになり、先生の家にみんなで遊びに行かせてもらったことがある。家に置いてあった刺繍糸で作った鞠を気に入ってたら、それはあげられないが別の鞠をあげると後日ちゃんと持ってきてくれた。
・小学5年の頃の担任の男の先生は、見た目はやや強面風だが言動は普通で、特にこれといった特徴の無い先生であったが、何故か生徒にはそこそこ人気があり、日曜を利用して何人かで、事前連絡無しに先生の家まで遊びに行ったことがある。突然の訪問であったにも関わらず、近くの焼肉屋でお昼をご馳走してくれた。
○記憶に残るのは「自分を一人の人間として見てくれた」先生
今回のアンケート結果を振り返ると、クラスの人気者であることよりも、一人ひとりと真摯に向き合ってくれた先生が「いい先生」として記憶に残りやすい傾向があることがわかります。
“いい先生”とは、ただ単に優しい人ではなく、多感な時期の自分を一人の人間として尊重し、一対一で向き合ってくれた人なのかもしれません。大人になった今、ふとした瞬間に思い出す先生の言葉や行動は、今も私たちの歩みを支えてくれる大切な財産となっているようです。
忘れられない「先生」に関するアンケート
調査時期: 2026年4月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 303人
調査方法: インターネットログイン式アンケート











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