脳梗塞のリスク要因として、高血圧や糖尿病が知られています。しかし医師の視点では、「感情のコントロールが難しい人」も注意が必要だと言います。
今回のテーマは、「脳梗塞患者に見られる意外な共通点と、リスクを高める性格・生活傾向」です。
怒りや不安が自律神経を通じて血管に負荷をかける
脳梗塞患者に見られる性格傾向については、明確なエビデンスが確立しているわけではありません。そのうえで田頭先生は、精神的に不安定な状態が続く人には注意が必要だと話します。
怒りっぽい、不安や恐怖を感じやすい、感情に振り回されやすいといった傾向がある人は、自律神経が乱れやすく、血圧や血糖値が変動しやすくなることがあります。その結果、生活習慣病を指摘されるケースも少なくありません。
さらに田頭先生は、職場で慢性的なストレスを抱えている場合も、同じようなメカニズムで脳血管に負荷がかかる可能性があると話します。
感情を「コントロールできているか」が分岐点
怒りや不安といった感情そのものが悪いわけではありません。問題となるのは、そうした感情に長く振り回され続けることです。田頭先生は、「感情をうまくコントロールできない状態が続くと、無意識のうちに脳血管への負荷がかかり続ける可能性があります」と話します。
血圧や血糖値の管理に加えて、田頭先生はストレスや感情のマネジメントにも目を向けることが、脳梗塞予防の大切な視点になると呼びかけています。
○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)
鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。
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