今季の大谷は投手として際立った数字を残している(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平は現地時間5月5日、敵地ヒューストンでのアストロズ戦に先発した。ドジャース移籍後自己最長で3年ぶりとなる7回を投げて、4安打2失点、8奪三振。

打線の援護がなく2敗目を喫したが、今季自己最速となる101マイル(約162.5km)をマークするなど、マウンド上での存在感は際立った。

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 レジェンドを再び超えた。大谷はこの日がドジャース移籍後20度目の先発登板で、その間の防御率は2.04。MLB公式サイトのサラ・ラングスさんによると自責点が公式記録となった1912年以降、ドジャースで最初の20先発を終えた時点での防御率としては球団歴代3位で、1995年野茂英雄の2.08を上回ったという。ちなみに球団歴代最高は1915年から1916年にかけてのラリー・チェニーで1.37、次いで1918年のバーライ・グリメスの1.73。ただ、当時は極端にボールが飛ばない「デッドボール時代」と揶揄される投高打低の時代で、現代との比較は適当ではない。野茂が築いていた金字塔を、大谷が追い越す形となった。

 それでなくても今季の大谷は特にマウンド上でのパフォーマンスが光る。3、4月は5試合に先発し、2勝1敗ながら防御率0.60と圧巻の安定感が評価され、自身初の投手の月間MVPを受賞した。このアストロズ戦の登板で7回を投げ抜いたことで再び規定投球回数に達し、今季の防御率0.97は両リーグトップでただ一人の0点台だ。

 それでも降板後の大谷はチームを勝利に導けなかったこともあり、表情を緩めようとはしなかった。今季初被弾を含む2本塁打を許した。

MLB公式の取材に「どっちも狙ったところと逆だった。失投ですけど、もう少しいいスポットに投げられれば、本塁打にはならなかった」と悔しさを噛み殺しながら振り返った。

 自身も24打席連続無安打中で、打線全体は低調だ。一方で投手陣はジャスティン・ロブレスキが大谷に次ぐナ・リーグ2位の防御率1.25をマークしており、山本由伸もいる。タイラー・グラスノーも5月6日時点で3勝0敗、防御率2.56と好調だ。投手陣は安定感を示しており、大谷もひとまずはマウンド上からチームを引っ張っていくことが求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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