井上監督はどんな手を打つのか(C)産経新聞社

 見事に「引き立て役」に成り下がった。

 中日は5月12~14日のDeNA3連戦で2敗1分。

最終3戦目こそスコアレスドローに持ち込んだものの、苦手とする敵地・横浜スタジアムで1つも勝てなかった。

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 相手のDeNAは、12日午前中に山本祐大のソフトバンクへの交換トレードを発表。正捕手の流出はDeNAファンのみならず、多くの野球ファンにインパクトを与えた。仮に同日の試合で中日が勝つことができれば、様相は大きく異なったかもしれない。

 1戦目は山本に代わってマスクを被る松尾汐恩に先制打を献上。東克樹に対して6回まで2安打しか浴びせられなかった。最終回に押し出し死球で1点を返すのが精一杯で、相手に「絶対に勝たなければならない試合」をモノにされてしまった。

 終わってみれば、この1敗が3連戦の流れ、勢いを決めてしまった感じがする。

 2戦目は先発・中西聖輝が初回にいきなり5失点。前回登板で初勝利を挙げたドラ1右腕だが、立ち上がりの悪さは大きな課題だ。1軍での4登板中3登板で、初回に3失点以上を喫している。どんな投手でも立ち上がりには不安を覚えるものだが、早急に対策を施してもらいたい。

 そして、木曜の3戦目。先発のカイル・マラーは7回4安打無失点、与えた四死球はゼロの快投。加藤匠馬とのコンビで、変化球を効果的に使うピッチングがうまくハマった。来日2年目、最高の投球の一つだったと言える。守りも遊撃の村松開人を中心に好守連発。12回まで点を許さなかったのは評価ポイントだ。

 一方で打線の湿り具合と攻撃の戦略は気になるところ。水・木と2試合続けて零封されており、連続無得点イニングは21に伸びている。

 木曜の試合では10回1死一塁から、前の打席で安打を放っている田中幹也に送りバントをさせて無得点。先頭が四球で出塁した11回は、足の速い尾田剛樹を代走に使うも、3番・村松に犠打を命じた。結果、4番・細川成也は敬遠され、続くジェイソン・ボスラーが併殺打で好機を逃した。

 10回はともかく、11回の攻撃はもう少しやりようがあったのではないか。

1点を取れば勝ちにグッと近づくとはいえ、左打者の村松なら進塁打や引っ張っての安打も期待できたはず。相手投手も経験の浅い若松尚輝だっただけに、みすみすアウトを与えるのは愚策だったと言われても仕方がない。

 5月に入って連勝も複数回マークし、これからというタイミングでまた勝てない日々が始まりつつある。15日からは本拠地・バンテリンドームナゴヤでヤクルト3連戦。首位ではあるが、4勝2敗と相性の良い相手にまずは一つ白星を挙げたい。

[文:尾張はじめ]

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