日本ラグビー協会は13日、男子日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチに4試合の参加停止処分を科したことを発表した。4月に行われたU23日本代表オーストラリア遠征中の試合において、審判への不適切な発言があったという。

6週間(4月24日~6月5日)の指導自粛も決まった。

 この日の理事会後、取材対応した日本協会の岩渕専務理事は「代表HCがこのような処分を受けるということは、本当に大きな問題と強く認識している」とコメント。専務理事によれば、日本代表HCが当該の処分を受けることは前代未聞。「マッチオフィシャル、試合関係者に対する発言というのは今、非常に大きな問題になっていますので。我々としては重く受け止めた」と説明した。

 問題とされたのは、遠征中3試合でのジョーンズHCの言動。「人格を否定するなど、そういうことではない」としつつ、「主に判定について、それが行き過ぎた、不適切な発言になった」と、不服を申し立てる上で問題発言があったとみられる。テストマッチなどであれば通常、グラウンドレベルからは離れた位置にコーチングボックスがあるが、当該試合では「常に近いところで見られる状況ではあった」。発言を問題視したオーストラリア協会から報告を受け、日本協会はHC、代表スタッフにヒアリング。日本協会の倫理および処分規定に照らし、今回の処分に至ったという。

 6週間の指導自粛と、4試合(強化試合含む)の参加停止という重い処分。協会は、ジョーンズHCが複数試合にわたって不適切発言を繰り返したことを重く受け止めたという。

岩渕専務理事によれば、1試合目が終了後、オーストラリア協会や審判団から同HCの言動について指摘があった。チームは指揮官にも、その指摘は伝えていたが「それが止まらなかった、ということ」。2試合目が終了後、問題発言を認識したジョーンズHCは、審判団に直接謝罪。専務理事は「1、2、3試合目の中で発言は中身も違うし、状況も違う」としつつ「発言の内容もそうだが、それ以上に、繰り返して、かつチームとしての対応が不適切だった」と経緯を説明した。

 27年にはW杯オーストラリア大会を控える日本代表。ジョーンズHCは、戦力発掘のための強化試合や、テストマッチ今季初戦のイタリア戦(7月)などに帯同できないこととなった。来年に向けては、現体制のまま向かう方針。協会としての再発防止、サポートも掲げつつ「仮に(再度)そういうことが起きれば、当然相当重いこと(処分)になる。今まで以上の、重いことになると思う」と岩渕専務理事。「代表チームの問題は協会の問題でもある。協会として、しっかりと対応していきたい」とした。

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