すでに米国内でキャンプを開始しているチームは、暑さ対策に追われている(C)Getty Images

 史上初となる3か国共催で行われる北中米ワールドカップ(W杯)は、選手たちにとって過酷な戦いとなるのは必至だ。

 過去最多となる48か国が参戦する今大会は、ライバル国とのピッチ上での競争もさることながら、真夏のアメリカ、メキシコ、カナダという過酷な環境も選手たちの“敵”となる。

すでに関係者組織からはプレーが「危険」と警鐘も鳴らされている。

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 科学が選手たちにとって今大会への参加がどれだけリスキーであるかを証明している。世界気象帰属委員会(WWA)は、1994年のアメリカ大会との気象状況を比較し、「過酷な暑さと湿気に直面する危険は遥かに高い」と指摘。全104試合のうち26試合が「熱中症の深刻なリスクが生じるため、激しい運動は中止」と推奨される湿球黒球温度26度以上になる可能性があると発信した。

 WWAの創設メンバーの一人で、今回の研究をまとめたフリーデリケ・オットー氏は、「選手にとって危険なのはもちろんだが、屋外に集まることになるファンも危険だ。彼らは、何かが生じた時に医師のケアを受けられないため、より大きなリスクにさらされる」と強い言葉で訴えた。

「1994年とは時代が変わった。危険性も高まっている。いまや世界最大級のスポーツイベントの一つであるワールドカップが、『中止レベル』の酷暑の中で開催されるという、決して軽視すべきではないリスクに直面しているという事実は、国際サッカー連盟(FIFA)とサッカーファンにとって深刻な警鐘となるべきだ」

 専門家がどれだけ訴えようと、FIFAがW杯を強行する以上、代表選手たちが過酷な環境下でのプレーを余儀なくされるのは、もはや止めようがない現実でもある。

 すでにアメリカやメキシコなどで事前キャンプを開始している各国は、手のひらや足首を冷やすなどの暑さ対策を取っていることが報告されている。しかし、それによってパフォーマンスレベルが飛躍的に向上するかは怪しいところでもある。

 果たして、危険な環境下でのプレーがどこまで試合に影響を及ぼすのか。

いずれにしても、ファンを含めて、何かしらの大事が起こらないことを願うのみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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