6月7日に行われた安田記念で待望のG1初制覇を果たしたシックスペンス(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父キズナ)は激闘から一夜明けた8日、厩舎の馬房で元気いっぱいに飼い葉を食べるなど落ち着いた雰囲気で英気を養った。レース後は東京競馬場から午後7時30分過ぎ頃に厩舎へ到着して、担当の田端厩務員は「馬も力を出し切ったのか、レース後はだいぶ気持ちが高ぶっていましたが、今朝はだいぶ落ち着いています」と目を細めた。

 レースは初コンビだった武豊騎手が好位2番手からうまくエスコートして、8番人気の伏兵ながらゴール前の接戦を見事に首差で制してみせた。レースを振り返って同厩務員は「(実況で)最後の最後でシックスペンスの名前が呼ばれた時は、すごくうれしかったです。今までにないくらい興奮してしまったというのが一番ですね。G1はダートでしか勝っていなかったので、何とか芝のG1を取りたいというのが厩舎一丸となって取り組んできたことなので、それが武豊騎手によって勝てたことはすごくうれしかったですね。調教師の笑顔が一番でした」と、興奮冷めやらぬ様子だった。

 今春に定年で解散した国枝栄厩舎から転厩2戦目で結果を出して、さらなる活躍に期待は膨らむ。23、24年のチャンピオンズCを連覇するなど数々のダートG1を勝ったレモンポップも担当していた田端厩務員は「またG1馬を担当させてもらえたことは、光栄としか言いようがないですね。何より国枝厩舎が大事に管理してきてくださったことに感謝しています。転厩でこういう素晴らしい馬のバトンを渡していただけて、もうひと花咲かせたいという思いでやってまいりました。G1馬に恥じない走りをさせてあげることが目標です」と、感謝の思いも込めて今後への抱負を語った。

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