今をときめくお笑い芸人。ダウンタウンやナインティナインのように、学生時代からの仲間と結成し、そのまま人気者になった逸材もいれば、何人かの相方との解散を経て、現在の形に落ち着いた者もいる。
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■ カズレーザー(メイプル超合金)と東ブクロ(さらば青春の光)
メイプル超合金のカズレーザーとさらば青春の光の東ブクロ(2017年に本名・東口宜隆から改名)。2人はかつて同志社大学のお笑いサークルに所属し、お笑いコンビ「フルハウス」として活動。よしもとなどのオーディションを受けるもうまく行かず、コンビでの活動を断念。カズレーザーの大学卒業と同時にコンビは解散している。
その後東ブクロは松竹芸能で森田哲矢とさらば青春の光を結成。一方、カズレーザーはサンミュージックの養成所を経てピン芸人として活動をスタートした後、安藤なつとメイプル超合金を結成した。現在カズレーザーはクイズ番組のほか、情報番組のコメンテーターとして切れ味鋭いコメントでも評価される。東ブクロはコンビとして松竹から独立し、株式会社ザ・森東を設立。今なお活躍中だ。
■ 秋山竜次&馬場裕之(ロバート)と板倉俊之(インパルス)
お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次・馬場裕之は、かつてお笑いコンビ・インパルスの板倉俊之とトリオを結成していた。
トリオとしては別れる形となった3人だったが、ロバート、インパルスとして『はねるのトびら』(フジテレビ系)で再会。「はねトびブーム」を巻き起こし、一緒に人気芸人の仲間入りを果たした。
■ 昴生(ミキ)と田渕章裕(インディアンス)
お笑いコンビ・インディアンスの田渕章裕と、兄弟コンビ・ミキの昴生。元々田渕はきむとインディアンスとして活動していたが、昴生からコンビ結成を持ちかけられて解散。昴生と「やぶれかぶれ」を結成した。将来を期待された「やぶれかぶれ」だったが、うまく行かずわずか数ヵ月で解散してしまう。田渕は、“復縁”を熱望していたきむとインディアンスとして再スタートを切り、昴生は弟・亜生と「ミキ」として活動することに。それぞれ、『M-1グランプリ』決勝の舞台に進出するなど結果を残している。
なお、昴生と田渕は2022年5月に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に「元相方」として出演。
■ イモトアヤコとバービー(フォーリンラブ)
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系/毎週日曜19時58分)の“珍獣ハンター”として人気者となったイモトアヤコは、実は男女コンビ・フォーリンラブのバービーの相方だった。イモトとバービーはワタナベエンターテインメントの養成所で出会い、元お笑い芸人の東京ウタカルタとトリオ「東京ホルモン娘」を結成。その後、ウタカルタが脱退し、2人はコンビとして『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)にも挑戦した。
2007年にイモトが珍獣ハンターとして海外ロケが多くなったことからコンビとして活動継続が難しくなり、自然消滅する形で解散。バービーはハジメとのコンビ「フォーリンラブ」として知名度を高め、2020年にはエッセイストとして著書も発売した。
■ 今田耕司とほんこん
50代の今なおMCを中心に活躍する今田耕司と、最近は論客としてのテレビ出演が目立つほんこん。2人はNSCの同期で、ほんこんが「骨付きカルビ」、今田が「上ロース」という芸名でコンビ「ダブルホルモンズ」を結成していた。ところが、今田がネタ合わせにやって来ないなど“遅刻癖”が治らなかったために解散してしまう。解散後は今田がピン芸人、ほんこんは「ホンコン・マカオ」というコンビを経て、板尾創路と130Rを結成して現在に至る。なお、130R時代は本名の蔵野孝洋で活動していたが、芸人仲間から前コンビの名残で「ホンコン」と呼ばれることが多く、それに合わせて現在の芸名に改名している。
解散後も2人は『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)などで共演することが多かった。
■ 星田英利(旧芸名:ほっしゃん。)と宮川大輔
宮川大輔とほっしゃん。こと星田英利。2人はNSCで出会い、1991年にチュパチャップスを結成する。チュパチャップスは90年代前半にナインティナイン、雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎ら若手コンビの結集したユニット「吉本印天然素材」に参加し、アイドル的な人気を博した。
しかし、元々コンビ仲が悪かった2人は、天然素材解散後に袂(たもと)を分かつことに。星田は2005年の『R-1ぐらんぷり』(カンテレ・フジテレビ系)優勝をきっかけにブレイクした後、俳優業に軸足を移す。一方宮川は、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)での独特の擬音を使ったエピソードトークでブレイク。その後、『世界の果てまでイッテQ!』で世界中の祭りに参加する「お祭り男」でも人気となった。